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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

思いやりのガン治療

ガンは、日頃のストレスなど精神面での負担も大きく関係してくる疾病です。
当クリニックでは、患者様が心身ともに安心してご来院頂けるよう、一人一人への思いやりと対話を非常に重視しています。
患者様の顔(眼)を見て、真剣にお話致します。患者様の身体に直接触れ、思いやりを持って診断致します。時間に余裕を持ち、充分な診察時間でご対応致します。プロとして、医療技術・知識の向上に日々努めます。

統合医学によるガン治療

中国医学の健康術

『中国医学の健康術』 (1993年 発行)
amazon.co.jpで購入する

最近の中国医学の理解を具体的な病気、症状などについてあらわした本。
定 価 650円 【出版社:講談社現代新書】


解説
『思いやり(仁)のガン治療』 小髙 修司著 健康ジャーナル社 2000年9月27日 定価1,500円 思いやりのガン治療 大学病院を初めとする医療施設での事故が連日の如く報道されており、これが氷山の一角であろうことも、その世界に身を置くものなら十分に推測できる現状である。 中国医学を主とし、漢方生薬による難治疾患(特に悪性腫瘍)の治療を標榜する、一種特殊な世界に身を置いていると、多くの患者が現行の医療システムに対し抱いている疑問や不満が明確になる場合がある。例えば私がかって在籍していた某がんセンターにしても、そこで行われている診断・治療における医師やパラメの方々の行動の仔細を、もちろん患者の目を通してではあるが、仄聞することができる。そしてその病院でかっては厳しく求められていた医療者のあり方が、だいぶ忘れられてしまっていることに気づかされる。それは常にガン治療の最先端病院に働く者としての誇りと、それを裏付ける努力への自負を背景として、死病に冒されたことを悩みつつ戦っている患者達への思いやりの心を決して忘れてはならないということであった。 このことは何もこの病院だけの話ではなく多くの施設に関しても云えることであり、残念ながら当大学においても然りと言わざるを得ない。かって、肺結核の既往がある膿胸の患者に対し、時々鉄錆色の痰が増強するなどしてはいたものの、4年余に渡り漢方生薬で安定状態を得てきていたが、前立腺癌に続き別の消化器癌と肝転移を発病したとき、さすがに外科治療の必要性を認め、本学の外科を紹介し入院となった。入院後、主治医の希望により生薬は中止となり、術前の検査段階で膿胸が悪化し人工呼吸器の装着となり、さらに拘禁性の精神障害を起こしたりで、入院目的の癌手術をすること亡くなくなってしまったのである。問題は次の点なのだが、まださほど悪化する前に見舞いに行ったとき、何を感じたのか、患者が退院したいという希望を述べたことがあった。その時は、十分に話を聞くこともなく手術の必要性を説いたため、退院の希望の真意またそのきっかけが那辺にあったのかは明らかではないが、今となってはそのことが悔やまれてならない。その後しばらくして義母を別の疾患で本学の内科に入院させたときも、急速にボケが始まり本来の治療もそこそこに急遽退院させ、自宅での介護によりボケも本来の疾患も回復させた経験がある。問題点の所在は十分に明らかにされてはいないが、少なくとも二つの点が指摘できよう。 その一つは病院に勤務する者の病者に対する思いやりの欠如であり、もう一つは西洋医学のみで治療を行うことに拘泥する姿勢にあろう。 西洋医学的な裏付けが無いなどの理由により漢方薬治療はなかなか表舞台にたてないのだが、歴史的に見ても人間の本質が変わるべくもなく、正しい診断に基づき生薬を組み合わせる本来の漢方治療は、その経験の豊富さに関していえば西洋医学のそれを遙かに凌駕するものがある。例えば感染症などでも、単に細菌を殺すという発想で治療を行えば、結果として耐性菌が生まれ、その治療に難渋することは現状を見れば明らかであろう。一つの漢方生薬の組み合わせ処方により、免疫力を増強することと、殺菌・制菌とを同時に配慮し、種々の耐性菌に対する治療を行うことが可能であり、事実さほど難渋することなくMRSAのコントロールを行った経験がある。 ご承知のように難治疾患の指定を受けるなど、西洋医学的には治療に苦慮する疾患があるが、その中には中国医学で緩解・安定を得ることが可能な疾患がある。例えばB型、C型肝炎は肝硬変、肝癌へのプロセスをとることが多いが、肝機能数値を正常化することは当然として、その進行を遅らせることも十分可能である。その他、種々の疾患に関して、こういった治療経過・結果に対する西洋医学的な評価を、専門とする先生方に共同研究として行って欲しい。ご提言をお待ちする次第である。 ところで第一点の方だが、外来・病棟の診療、さらに研究、時には教育が加わるという、まさに獅子奮迅の多忙さに身を置く先生方に同情しないわけではないが、だからといってそこにいる患者は何十人の中の一人ではなく、1/1だということを忘れて良いことにはならないであろう。医療の基本は、自分を愛するが如くに相手を愛すること=仁の心なのだから。まして病人は弱者なのだから。まず何時間も待たされたあげく顔もろくに見て貰えないと不満を抱いている外来患者の数を減らしたらどうだろうか、病診連携を活用すれば十分可能な話である。 繰り返しになるが、この本ではガンを例として用いたが、上に書いたようにきちんとした診断に則って行う生薬治療は、多くの難治疾患にも有効である可能性を持ち、今後、中国医学との連携を考えていただく上で、本書はその一布石であるとも云える。ご一読賜りご批評いただければ幸甚です。