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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

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よく耳にする病気から「成人病」、「難病」と呼ばれる病まで、それぞれの症状や予防法などをご紹介します。
随時ご紹介していきますので、知りたい病気・このコーナーで扱ってほしい病気などありましたら メール でお送りください。

各症例について

乾癬闘病顛末記 その1

乾癬は皮膚科の中でも難治の病気として知られています。かって私自身がこの病気に悩まされ、その経験に基づいて治療には苦労しましたが、それだけに自信も持っております。

当時の患部の写真が撮ってありますので、その写真を載せます(ページ下部参照)。

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【はじめに】
乾癬はアトピー性皮膚炎と共に、或いはそれ以上に難治である。それ故に西洋医学では両疾患共に諸刃の剣の薬であるステロイドを含めた免疫抑制剤が用いられる。軟膏の場合には免疫抑制剤は紫外線との関わりを含めて発ガンの危険性も指摘されている。いっぽうステロイドには皮膚萎縮、毛細血管拡張、依存性、中止後のリバウンドなど多彩な副作用があることは周知である。急速に治癒に向かう幸運な症例もあるが、これらの強力な薬物を使用しても完治・緩解に向かわない場合もしばしば経験する。

この小論は漢方薬のみでこの難敵の乾癬を何とかしたいという希望を持って戦いに挑んだ記録である。多くの試行錯誤が記されているが、読書子がこの中から何らかの参考資料を読み取って戴き、多くの悩める乾癬患者の治癒への参考として戴ければ幸甚である。


【発病素因の分析】
両親の体質を引き、生来「肺」が弱く、それに加えて大好物の飲酒による痰飲が肺に停滞しており、従来より慢性的に咳嗽が多かった。近年は飲酒開始時は温服を原則としていたが、途中からは冷飲も多く、単純な寒痰ではないものの、寒熱錯雑の痰飲であった可能性が高かったと思われる。だがいわゆる喀痰は殆ど無かった。ぎっくり腰などを契機とする腰痛が有れば、適宜煎薬を服用していたが、その際は白朮を多用する桂芍知母湯加減の服用が多かった。比較的附子剤の服用もあり、痰飲は温化された可能性がある。またストレスによる肝鬱化火を介しての内熱要因も拍車をかけたといえよう。このように痰飲自体はどちらかといえば化熱傾向が強かったと推測できるが、一方で内熱による陰液損傷が日常化して肺陰虚の状態があったことも考えられる。これは会話時間が長引いた時、咳嗽が起きたことからも示唆されよう。もちろんここに腰痛や難聴などの存在も併せ考えれば、加齢による腎虚要因も配慮する必要が有ろう。

さてこういった基礎体質のうえで、1994年2月上旬より転居に絡む煩わしさと、荷物の混乱のために外食せざるをえない状況が約三ー四週間続いた。外食の場合は必ず飲酒が伴い、従来は週に一-二日はあった休肝日が無くなり、肝臓のみでなく脾胃も疲れ気味であった。

二月中旬に先ず左下肢の、丁度太陰脾経の漏谷穴に相当する部位に二-三cmの不正円形の貨幣状湿疹様の褐色調の発疹が出来た。従来も時どき臀部に湿疹が出来ていたため、やはり脾経に出来るとは胃腸が疲れたせいかと考えさほど気にしないで居たのだが、ほぼ一週間後の三月上旬に四肢の陽経・陰経両方(手足の厥陰経と陽明経、それに足少陰腎経にはほとんど出来ない)に、ほぼ左右対称の部位に小丘疹が一気に続出した。しかもそれがやや白っぽい痂皮を伴うものがあり、ここで初めて乾癬を疑い本格的に対処を考え始めた。中医学的な対処については後述するが、西洋医学的に成書を調べてみた所、貨幣状湿疹の自家感作性皮膚炎の可能性も否定はできないが、その出来る部位、治癒経過の長さなどから皮膚生検は行っていないものの、乾癬と診断し、以下に述べるような治法を試みた。


治療経過
当初は中国の老中医の処方を参照して、3月2日に

処方:山帰来30g、鶏血藤30g、威霊仙15g、乾地黄15g、山薬15g、露蜂房15g、唐当帰15g、、 炒?苡仁20g、地膚子20g、炒甘草4.5g2x7T

を服用してみた。進行が止まる気もしたが、やはり三日毎程度に飲酒の機会があると、翌日は確実に進行するという経過であった。同時に以前より患者さんに用いていた乾癬外用膏(自製)を一日二回乾癬部位に塗布した。

3-9 すこし血熱の要因もあると考え処方変更:

山帰来30g、鶏血藤30g、威霊仙15g、乾地黄30g、山薬15g、露蜂房15g、唐当帰15g、、白鮮皮20g、槐花15g、地膚子20g、炒甘草4.5g2x7T

やはり乾癬が広がることの恐れは肝鬱となり、空腹時の軽度の胃痛や食思不振を来した。そこで焦らず基本に忠実に行うことに決め、先ず行った治療は以下の通りである。

2004-3-15

脈診寸関 尺

左滑、重按細  滑やや弦  滑細

右滑滑有力滑細

舌診  やや淡、苔白、根薄膩、舌裏の静脈の怒張有り

腹診  心下、膈の抵抗圧痛有り、縦隔へ向けての押し上げは膈上部まで。

弁証:肝鬱痰飲、肺胃虚弱、血燥発癬

治法:疏肝?痰、涼燥鎮癬

処方:(1)内服処方:柴胡12g、炒黄?9g、乾生姜6g、桂枝9g、牡蛎20g、葛根12g、枳実6g、蒼朮12g、麻黄3g、炒蒂?子15g、大棗6g、鶏血藤30g、生、炒?苡仁(各)15g、露蜂房9g、炒甘草4.5g2x10T

時々、前回処方の残薬を併服した。

(2)乾癬外用膏

3-17より外用薬(塗擦剤)を併用した。

(3)外用処方:黄?30g、黄檗30g、大黄15g、苦参15g、防風15g、地膚子20g、白礬30g、石菖蒲30g、艾葉30g、射干30g、知母15g、百部30g、蛇床子30g、薄荷15g

の10倍量を煎じ、五リットル作り、一回に100mlずつ上下肢など乾癬がある部位に擦り込んだ。痛みと痒みが強烈だが辛抱。約五分後に洗浄入浴し、その後効果を見るために左半身には乾癬外用膏を塗布、右半身には塗布せず観察。

3-18 乾癬部位の皮膚面の硬結と軽度の隆起が左半身の患部が明らかに少なく、乾燥感も少ない。従って以後は塗擦剤を塗布洗浄後に軟膏を塗ることにした。

夜、会食があり、多少の飲酒。帰宅後2回目の塗擦剤塗布するも、1回目より刺激がだいぶ少ない。その後軟膏塗布。

3-19 朝入浴後に乾癬部位に軟膏塗布。全体に皮癬の隆起・硬結感が減少し、痒みも低下。3-23 同様の洗浄後に軟膏塗布、煎薬服用を持続している。古い乾癬部の中には上記の如く硬結が減少して痒みも減少している部分があるが、依然として活動的なものも多く、しかも新たな小丘疹が続発している。当初よりは出現部位が拡散しているように思われるが、傾向としては依然として手足の厥陰経と陽明経、それに足少陰腎経にはほとんど出来ない。より具体的に発症部位を見てみると、一番ひどいのは手太陽小腸経皮部と手少陰心経皮部で、特に上腕部に目立つ。次いで足太陽膀胱経皮部の大腿後面の椅子に腰掛けたときにもっとも接触力が強いあたり、足少陽胆経にも散在している。胆経は連続しないが、一番初めにできた足太陰脾経→心経→小腸経→膀胱経は経脈の連続がある。

心小腸経の清熱解毒を目的として、犀角末と羚羊角粉の服用を始めた。数日服用して効果が見られなければ、牛黄清心丸を併用する予定。

3-24 昨晩、左上腕の手太陽小腸経に疼痛出現。乾癬が出ている部位に重なっていた。この時の状態を考えると、右寸脈が浮脈を呈しており、明らかに感冒罹患が示唆された。詰まり上腕の痛みは風寒邪による経脈の阻滞が引き起こしたものと考えられた。なぜならそのとき自製の風寒膏を患部に塗布することで、その痛みが緩解したのである。本来熱邪に侵襲されているはずの乾癬部に寒邪が容易に、しかもその部位を選択的に侵したということは、乾癬部に本来存在しているのは、熱邪でなく寒邪なのではないかと考えるに至った。 そこで他の乾癬患者に奏功していたように、温陽を主とする治療方法に転換を試みた。処方:縮砂30g、修治附子6g、亀版9g、土別甲9g、?藜子30g、山帰来30g、金銀花30g、連翹15g、露蜂房15g、鶏血藤15g、当帰15g、炒甘草4.5g3x7T

3-31 新たな癬の発生は少ないものの、依然として上肢の乾癬状況は変わらない。一番ひどい手太陽小腸経皮部と手少陰心経皮部を主体に、陽経皮部に癬の発生が多い。

ここで何故に手太陽小腸経皮部と手少陰心経皮部に初めのうち癬が多く発生したかを考えた。『黄帝内経太素』の卷第十四 診候之一「四時脉診」に「生之有度四時為數」の条文があり、その楊上善注に【火は四經を生ず。手少?、手太陽、手厥?、手少陽なり】とある。火は金を克し、がんらい肺気不足もあり、しかも手太陽小腸経と手少陰心経は本来的に火經であることから、いっそう上腕皮部(=肺)が火に克される形で症状が現れたと云える。現在この両經に留まらず陽経皮部に癬が多いのも、こういったことが影響していると思われる。

4-2 全体に乾癬の盛り上がりが減少。清熱解毒を強力化するために犀角末2g程度を松黛散(自製、後述)2gと同服してみたところ、服薬後2-3時間ほどで皮膚掻痒が強くなった。吉と出るか凶と出るか!?

4-5 状態に明らかな改善が見られない。そこで手足に多いということは「脾胃は四肢を主る」、食欲が減退していること、右関脈が緩脈であり、舌質やや暗、舌苔薄白膩などを併せ考え、脾胃への理気去湿を主とし、補脾胃も併せ行うことにした。

処方:(1)人参9g、黄蓍15g、当帰15g、升麻30g、石膏15g、修治附子4.5g、亀版9g、土別甲9g、山梔子9g、淡豆?12g、生、炒?苡仁(各)15g、?藜子15g、焦三仙(各)9g、生甘草6g、縮砂9g、木香4.5g、白豆?4.5g(後下)2x7T

(2)松黛散2g(青黛1:松脂2)、犀角末1g、羚羊角粉2g2x7T

【処方解説】梔子?湯+補中益気湯(升麻を清熱目的に転用して増量)+潜陽丹(後述)加減。淡豆?、焦三仙、木香、縮砂、白豆?などを理気去湿の方意に従って用いた。『太平聖恵方』(王懐隠ら、992)巻十八の八治熱病発斑諸方の第二方解毒の香?飲子方は方意が「心肺蔵熱毒が皮膚を攻めるを治す」というもので、心・小腸経皮部に相当する部分に最も乾癬がひどいことから、病態が適応すると考えた。処方は山梔子、淡豆?、石膏、升麻、大青葉(青黛で転用)が大黄、芒硝と共に使われており、また同巻の第八処方升麻散方は方意が「熱病で赤斑を発し、心神煩躁するを治す」として、升麻を主薬にして人参、玄参、大黄と共に犀角屑の用例があるのも参照し上記処方とした。従って方意には隠された処方(升麻散方)があることになる。

4-9 3日前より乾癬が全体に赤みと範囲が減ってきた。そして癬表面に細かい筋状の痂皮が出来るようになっていた。今回の処方が効いてきている感触がする。時々飲酒をしているが、状態としては飲酒が無い日と大きな差異はない。

4-12 気温の上昇と口唇の乾燥感が目立ち始めたので、基本的な方意はそのまま残し、附子の使用を中止する。

処方:(1)炒山梔子9g、淡豆?15g、乾生姜9g、人参9g、黄蓍15g、当帰15g、炒蒂?子15g、半夏9g、升麻30g、大棗9g、焦三仙20g、生・炒?苡仁(各)15g、木香、白豆?(各)4.5g(後下)、炒甘草3g2x7T

(2)松黛散4g、犀角末1g、羚羊角粉2g2x7T

4-14 乾癬部位の赤みと隆起が減少し、範囲も狭くなっている部が出てきている。飲酒は飲量が多い場合は、確実に悪化する(それでも反省し禁酒しないのはサルにも劣るか)。

4-17 このところ上腕の陰経皮部、つまり小腸経や心経の部分はきれいになってきており、依然乾癬の赤みが強いのは前腕皮部の少陽三焦経の四?穴と手太陽小腸経の支正穴の近傍、さらに足太陽膀胱経大腿後面の殷門穴近傍である。また足少陽胆経に沿って下肢陽交穴、中渓穴あたりと乾癬が点在することが続いている。つまり太陽と少陽の手足皮部がひどいことになる。

特に当初は左上肢がひどかったが、現在は両手のほとんど同じ部位に乾癬がある。つまり相対的に右手の悪化が進み、左は良くなっている。ただし下肢に関しては左優位状態が続いている。

4-19 解鬱と手足の少陽経に対する配慮を兼ねた丹梔逍遙散加減(梔子?湯の方意を含め)を主とし、併せて排便時に多少肛門の腫脹感があることから槐花を入れて、涼血と併せ陽明大腸経への配慮も行う。

(1)柴胡12g、醋黄?9g、枳実6g、蒼・白朮(各)9g、麻黄4.5g、牡丹皮9g、炒山梔子9g、淡豆?15g、乾生姜9g、?苡仁30g、山帰来30g、槐花30g、木香・白豆?(各)4.5g(後下)、炒甘草6g3x7T

(2)松黛散4g、犀角末1g、羚羊角粉2g2x7T

奏功が少なければ次回太陽と少陽両方への配慮から柴胡桂枝湯加減とする予定。

中国医学による健康診断の勧め

未病のチェックをしませんか?

「西洋医学の健診では何も異常が指摘されないのに、何となく体調がすぐれない。」
「健康だとは思っているが、どこか重大な病気が隠れているのではないかと不安だ。」
・・・ あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
  • 中国医学による健康診断の勧め

    実はここ10年前から、仲間と一緒に某大学の学生さんを対象に健康診断を春秋と行い、上に書いたような悩みを持つ方々を7~800人診てきました。
    その結果分かったことは、何と約8割の方が「未病」を含めた病気の状態であるという驚くべき結果が出たのです。

この中には既に西洋医学の治療を受け、思うような治療効果が出ないという方も含まれていますが、多くはモヤモヤとした体調不良を感じていた方々でした。
「未病」というのは、人体を作っている気・血・津液に異常が見られる状態ですが、先ず日常生活を改善することで、その体調を改善できる段階を指します。
つまり漢方薬や針灸などの積極的な治療を受けるべき前の段階といえます。
この段階で適切な対策を講じておかないと、本格的な病気になってしまう恐れがあるのです。
  • 中国医学による健康診断の勧め

    ではその改善すべき、というか気を付けなければいけない、生活習慣とは何でしょうか?
    特に問題となるのは二点あります。
    一つはストレスを溜めこむことなく、上手に気晴らしをすることです。
    しかし多くの方がこの気晴らしが下手なのです。
    「肩の力を抜いて上手に気晴らししましょう」なんて云っても意味がないわけです。
    ではどうするのか?

    ここでちょっと考えて戴きたいのは、気詰まりから解放されてホッとした時どうなりますか?
    思わずため息をつきますでしょう。
    「ため息=息をはく」のです。
    つまり安心した時に、吸った状態で止めていた息をはくということは、緊張して気詰まりな状態とは吸気で止めている状態なのです。
    息を吸うのは横隔膜という筋肉の働きです。
    横隔膜は吸気のみが仕事ですから、どんな状況でも決してさぼりません。
    ところが呼気は肋間筋が主に働いているのですが、この筋肉群は身体を前方に進めるという仕事があるために、緊張状態のとき十分に息をはくことをつい忘れてしまうのです。

  • 中国医学による健康診断の勧め

    ですから気詰まりを無くし上手に気晴らしする方法というのは、この横隔膜の緊張を解くことなのです。
    どうするか?
    腹式呼吸をすればよいのです。
    笑う、歌うなど積極的に横隔膜を動かす運動、それに深呼吸です。

もう一つの問題点は、習慣的な冷飲食を止めることです。
冷飲は胃腸のみならず、肺も傷害すると云われています。飲食と呼吸によりエネルギーを採り入れ、健康を維持している、その門戸をダメにするのですから、当然病気になるわけです。
生活習慣の乱れはあらゆる病気の元になります。
より詳しく食習慣などのチェックをしましょう。

中国医学の健診は話を聞き、脈を診、舌を診、お腹を触ることです。
痛い採血や恐いレントゲンをかけたりすることもありません。

健診について

健診費用:一万円
所要時間:約30分。現在の状態と今後の生活上の注意を話します。

※完全予約制です。 予約電話 03-3567-2525 まで。

中国医学による健康診断の勧め2

この度、高円宮様が急逝されました(2002/11/21)。
深く哀悼の意を表します。
スポーツマンで知られていた殿下に何故このような事態が起こるのでしょうか?
皇室の方々の公務多忙などが理由に挙げられておりますが、それにしても定期的な西洋医学による健診は受けられていたと思われますのに、「何故?」という印象はぬぐえません。

中国医学でいう「心(しん)」には血液循環器としての心臓以外に「こころ」としての働きも含まれますが、今回の殿下の直接死因は心室細動ということですから、一応「心」の病気と考えて良いでしょう。
心に悪影響を及ぼす事柄は多岐に渡り、種々の感情を初め、気候などの外的環境、さらには過労やストレスなども当然悪影響を及ぼします。

話は変わりますが、マラソンの高橋尚子選手が肋骨の疲労骨折のため選手活動を休んでおりますが、これも 過重な運動=過労=「腎」を傷害=「腎は骨を主る」理論に基づき骨に悪影響=骨折 という図式が描けます。
彼女は前回国際大会で優勝した時も、下肢筋肉の痙攣などの不安を抱えながら走っていましたが、これは「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論のよれば、脾胃(消化器)と共に、肝の働きが低下していたことが示唆されます。ストレスの発散が旨くできない時、初めに傷つくのが肝です。
つまり筋肉と骨を傷つけたということは、「肝腎かなめ」の肝と腎が傷害されているかなり危険な状況といえます。速やかに対策を講じなければ、選手生命はおろか生命に対しても危険が及ぶ可能性が高いのです。
配慮をして欲しいものです。

次は今場所横綱大関陣の多くが休場ないし途中休場のやむなきに至ったことを考えてみましょう。
こういったプロの選手の怪我は何も大相撲に限ったことではなく、野球やサッカーにしても近年指摘されることが多いのです。

さて大相撲の問題についてですが、新聞紙上である西洋医が書いていましたが、相撲取りの体重増加に伴う立ち会い時の衝撃の大きさが問題であるとしています。
しかし本場所を見ていても、実際怪我をするのは立ち会いより、むしろ相撲を取っている最中や勝負がつく時の体勢などにあることは明らかです。
毎日稽古をして、基本的には同類の運動をしていながら何故怪我をするのでしょうか?
他のスポーツ選手も同じことが云えます。
結局、筋肉やスジ(腱)の質が問題なのではないでしょうか。
先ほど筋肉について、「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論を述べましたが、まさにこの肉が問題と云えます。
つまり脾胃=消化器、つまり日常の飲食に問題があるといえます。
もちろんストレスと肝との関連も無視は出来ませんが、よりこちらが問題ではないでしょうか。

だいぶ以前、初代の若乃花(=初代の双子山親方)がこう言ったのを聞いたことがあります。
「最近の若い力士は稽古の後にビールや水割りばかり飲んでいる。
これでは何時か身体を壊してしまう。力士は常温の日本酒を飲まなければダメだ」と。
まさに至言です。
空腹の時に、冷たい飲食をとれば、必ず肺と胃腸を冷やし、機能が低下してしまいます。
結局水分の処理が巧くいかず、身体(もちろん筋肉も)水浸し状態になり、正常に働かなくなり怪我しやすくなるのです。
また我々のエネルギーの採り入れ口の消化器と呼吸器がダメになれば、当然病気などに対する抵抗力も低下し種々の病気になります。

飲食の改善を如何にすべきかなど、日常生活の注意を併せてお答えします。