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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

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よく耳にする病気から「成人病」、「難病」と呼ばれる病まで、それぞれの症状や予防法などをご紹介します。
随時ご紹介していきますので、知りたい病気・このコーナーで扱ってほしい病気などありましたら メール でお送りください。

各症例について

メタボリックシンドローム:糖尿病、高血圧、高脂血症 その2

~『三千年の知恵中国医学で病気を治す』より抜粋~


次に収縮期高血圧ですが、一番多い原因は「肝」に関連するイライラや気鬱を背景とする病態ではないでしょうか。怒りが直接原因となる肝火の燃え上がりや、年余にわたる気鬱などにより肝や腎の陰液が消耗される「肝腎陰虚」を背景とする肝陽の上亢が多いと思います。たき火をすると風が起きると同じく、これらの実火や虚火により体内に風が吹く(内風が生まれる)と、眩暈さらには脳出血や脳梗塞の状態となると考えられます。

陶先生  そうですね。ところで、近年の冷飲食をもっぱらとする食生活などのために、脾や腎の陽気が不足している人が増え、そのために脾や腎の陽気を留めておくことができなくなり、虚陽が浮く病態が起こります。その結果として収縮期血圧が高くなる人が増えてきていることはご存じですか。

こういった人達は一見、肝腎陰虚証による虚火症状と類似していますが、本質的な病理は陰液不足と気の不足という風に逆の病態ともいえるので、的確に診断しないと効果がないばかりか、むしろ悪化させることにもなるので、慎重さが要求されます。

ところで、まあ似たようなことなのですが、胃下垂や子宮脱などの内臓下垂を起こすことで知られている「脾気下陥」とは何か知っていますか。

希求生  はい存じております。

陶先生  それでは脾気下陥に伴って起きる病態が、高血圧を来す可能性があるのですが解りますか。

希求生  えっ。下陥ということは落ちるわけですから・・・。いや、解りません。

陶先生  困ったものですね。脾気下陥の考えを初めに発表したのは金代の李東垣ですが、彼はこういっています。脾気下陥のばあい必ず「陰火」と呼ぶ病態を伴うと。この病態の解釈はなかなか難しく諸説があるのですが、敷島君という全くの部外者もおることなので詳細は割愛させていただくとするが、要するに脾気が下陥する一方で、虚火が昇る症状が現れるということです。

つまり、胃腸が弱い人の中にもそう多いわけではないが、高血圧の人がいるということです。ふだんは胃下垂もあり胃腸が弱く低血圧なのに、更年期症状が始まってから、春先だけ高血圧になるというご婦人を何人か診たことがあります。いずれもこの病態でした。

希求生  それは、どういうことなのでしょうか?

陶先生  更年期ということから肝腎の不足が考えられるし、春ということからは、五行学説に従い肝が関与しているというヒントを出しておこうかの。まあ敷島君もいることだし、この鼎談の主旨からいってもあまり専門的な話は控えた方がよかろう。希求生君は、あとでよく考えてみなされ。

希求生  はい、わかりました。

陶先生  次に高脂血症の話をしましょう。コレステロールや中性脂肪が血液中に増加するこの病気は、血液検査などなかった古代にはもちろん高脂血症というとらえ方はしていなかったわけですが、その結果である動脈硬化、さらには心臓や脳の血管障害に関しては症状から捉えて治療が行われてきました。心筋梗塞や脳卒中が発症してからの対応は当然として、むしろこういった疾患が発病しないように、あるいは再発しないように、いかに体調を維持するかが問題でした。

高脂血症の概念には、痰飲や血、特に痰飲が深い関連性があると考えています。診察によりこれらの異常がみつかれば、脳卒中などを発病する危険があると予測することができるので、発病する以前に注意し対応することができる、つまり「未病」への対応が可能だといえます。

希求生  老師、未病の考えも人により混乱があるように思われます。ご意見を承りたいと思います。

陶先生  未病とは発病(「」)する以前の段階で、しかも薬物や鍼灸などの治療手段を用いず、飲食や上手な気晴らしなど日常生活の改善により正常状態に復することが可能な時期と考えています。

希求生  そうしますと、発病はしていず、自覚症状もないのに健康診断などで検査に異常がみつかったという場合は、どうなりますか?

陶先生  それが、いまいったように、いわゆる治療を受けることなく、日常の生活改善により治すことができるなら未病の段階といえよう。ところが何らかの治療をしなければ治すことができないのなら、それは自覚症状はなくとも、本来的意味からすれば(既病)というべきでしょう。

希求生  自覚症状がなく、検査で異常が見つかれば未病というようなとらえ方をしておりました。

陶先生  健康診断が広く行われている日本などでは、そのような考え方もあながち誤りとはいえないでしょうが、未病というのが古代から使われてきた概念であると考えれば、おかしいかもしれませんね。

それに、むしろここで強調したいことは、逆に自覚症状もなく血液などの検査でも異常がみられないのに、中国医学的には気・血・津液の流れあるいは量の不足などの異常がみられる場合です。それが未病なのか已病状態なのかの区別は、前に述べたように区別するしかないのではないかな。

希求生  確かに、そのようです。ありがとうございました。

陶先生  話を戻すと、高脂血症もそうですが、我々中国医学により診察を行っている者は、しっかり診断をすることで、患者の自覚症状のみにこだわることなく、起こりうる状態を予測し、患者に適切なアドバイスをするべきといえます。

前にもいったかもしれませんが、初回治療が終わって退院するときに、ガンの患者に対して、「栄養あるものを食べて、従来と同じ生活をしていていいですよ」などというような医者は大いに反省すべきです。従来の生活に問題があったからこそガンになったのですから、同じ生活をしろということは、再発を勧めているのと同じことになりますよね。

希求生  確かに、現代の多くの医者は日常の生活習慣が身体にどう影響しているか、また気候、季節・時間などが疾病といかに深い関わりを持つかということに配慮がなさすぎますし、検査が発達したために患者自体を仔細に観察する機会も減っていると思います。

陶先生  検査の伝票などの結果ばかりに注目しておれば、患者が心を持った人間であるという根本を忘れがちになるのも当然でしょう。

敷島  外来が非常に混んでおり、お医者さんも忙しいのはわかるのですが、患者にしてみれば何十人の中の一人ではなく、自分だけなのですから、もう少し親身に診て欲しいと思います。そうすれば多少待ち時間が長くても、受診した甲斐があると思うのではないでしょうか。それが、さんざん待たされたあげく、ろくに顔も見ずに検査結果のみで「はい異常ありません」ならまだしも、「あなたはガンで、あと数カ月の命です」などといわれた日には、何いってやがんだという気持ちになりますよ。

希求生  確かに、今の医療情勢には大きな問題があるようですが、徐々に改善されていくと期待したいものです。


降圧膏
文字どおり血圧を下げる目的の軟膏です。高血圧の病因は様々で、イライラや怒りなどによるもの、飲食の不摂生により悪い水が溜まった結果のもの、不安感など情緒不安定によるもの、身体の芯が冷え切ってしまい残った陽気がふわっと浮いた状態のものなどが主なものでしょうか。これらの悪い状態の中でも、どれが一番の原因になっているかを的確に診断する必要がありますが、これは個々の患者さんごとに細かく対応しなければならず、どうしても煎じ薬でなくては無理です。

煎じ薬と併用する形で、この軟膏を使うとより効果的だと思います。この軟膏に含まれている生薬は、前に挙げた種々の病因に対応するものが万辺なく選ばれており、しかも作用の強い鉱物薬が多いからです。低濃度の軟膏で万遍なく対応し、煎じ薬で主たる病因に集中的に対応するという両面作戦が、より効果的と判断しています。

この軟膏は臍(神闕穴)に少量ずつ頻回に塗ってもらいますが、臍の場合、他の部位と異なり擦れて無くなりにくいので、前の軟膏を拭き取ってから塗るようにし、さらに入浴時によく洗浄して下さい。かぶれを防ぐためです。


降糖膏
糖尿病に対し用いますが、血糖値を低下させ、尿糖を減少させる目的のものです。

この病気の原因は気・血・津液の全般的な不足によることが多いので、これらの量を増やすことが治療の主目的になります。ただし、気・血・津液の流れが元々滞っている人に対しては、この流れを改善する治療を優先させる必要があります。この段階の治療は煎じ薬にて行い、ついで本来の目的である気・血・津液の量を増やす治療へと徐々に変更していきます。軟膏の場合、この第二段階の治療を細々ながら先行して行うことになりますが、臍(神闕穴)に塗ることで、直接腹部内臓に作用できますので、少量ずつの塗布ではありますが、効果はかなり高いといえます。


降脂膏
高脂血症、つまりコレステロールや中性脂肪が高い人に用います。

飲食の不摂生によりますが、中国医学では特に津液の異常と関連すると考えます。津液は気や血と関連しますので、単に食事の問題だけでなく、精神的ストレスに対して気晴らしがうまくできているかどうか、身体を冷やすようなことをしていないかどうか、なども大きな関連があります。ただし、食事が最も重要ですから、冷飲食、多飲を慎み、加齢に従い肉食を減らすなどの配慮が必要です。

臍(神闕穴)に塗ります。注意事項は上の軟膏と同じです。

中国医学による健康診断の勧め

未病のチェックをしませんか?

「西洋医学の健診では何も異常が指摘されないのに、何となく体調がすぐれない。」
「健康だとは思っているが、どこか重大な病気が隠れているのではないかと不安だ。」
・・・ あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
  • 中国医学による健康診断の勧め

    実はここ10年前から、仲間と一緒に某大学の学生さんを対象に健康診断を春秋と行い、上に書いたような悩みを持つ方々を7~800人診てきました。
    その結果分かったことは、何と約8割の方が「未病」を含めた病気の状態であるという驚くべき結果が出たのです。

この中には既に西洋医学の治療を受け、思うような治療効果が出ないという方も含まれていますが、多くはモヤモヤとした体調不良を感じていた方々でした。
「未病」というのは、人体を作っている気・血・津液に異常が見られる状態ですが、先ず日常生活を改善することで、その体調を改善できる段階を指します。
つまり漢方薬や針灸などの積極的な治療を受けるべき前の段階といえます。
この段階で適切な対策を講じておかないと、本格的な病気になってしまう恐れがあるのです。
  • 中国医学による健康診断の勧め

    ではその改善すべき、というか気を付けなければいけない、生活習慣とは何でしょうか?
    特に問題となるのは二点あります。
    一つはストレスを溜めこむことなく、上手に気晴らしをすることです。
    しかし多くの方がこの気晴らしが下手なのです。
    「肩の力を抜いて上手に気晴らししましょう」なんて云っても意味がないわけです。
    ではどうするのか?

    ここでちょっと考えて戴きたいのは、気詰まりから解放されてホッとした時どうなりますか?
    思わずため息をつきますでしょう。
    「ため息=息をはく」のです。
    つまり安心した時に、吸った状態で止めていた息をはくということは、緊張して気詰まりな状態とは吸気で止めている状態なのです。
    息を吸うのは横隔膜という筋肉の働きです。
    横隔膜は吸気のみが仕事ですから、どんな状況でも決してさぼりません。
    ところが呼気は肋間筋が主に働いているのですが、この筋肉群は身体を前方に進めるという仕事があるために、緊張状態のとき十分に息をはくことをつい忘れてしまうのです。

  • 中国医学による健康診断の勧め

    ですから気詰まりを無くし上手に気晴らしする方法というのは、この横隔膜の緊張を解くことなのです。
    どうするか?
    腹式呼吸をすればよいのです。
    笑う、歌うなど積極的に横隔膜を動かす運動、それに深呼吸です。

もう一つの問題点は、習慣的な冷飲食を止めることです。
冷飲は胃腸のみならず、肺も傷害すると云われています。飲食と呼吸によりエネルギーを採り入れ、健康を維持している、その門戸をダメにするのですから、当然病気になるわけです。
生活習慣の乱れはあらゆる病気の元になります。
より詳しく食習慣などのチェックをしましょう。

中国医学の健診は話を聞き、脈を診、舌を診、お腹を触ることです。
痛い採血や恐いレントゲンをかけたりすることもありません。

健診について

健診費用:一万円
所要時間:約30分。現在の状態と今後の生活上の注意を話します。

※完全予約制です。 予約電話 03-3567-2525 まで。

中国医学による健康診断の勧め2

この度、高円宮様が急逝されました(2002/11/21)。
深く哀悼の意を表します。
スポーツマンで知られていた殿下に何故このような事態が起こるのでしょうか?
皇室の方々の公務多忙などが理由に挙げられておりますが、それにしても定期的な西洋医学による健診は受けられていたと思われますのに、「何故?」という印象はぬぐえません。

中国医学でいう「心(しん)」には血液循環器としての心臓以外に「こころ」としての働きも含まれますが、今回の殿下の直接死因は心室細動ということですから、一応「心」の病気と考えて良いでしょう。
心に悪影響を及ぼす事柄は多岐に渡り、種々の感情を初め、気候などの外的環境、さらには過労やストレスなども当然悪影響を及ぼします。

話は変わりますが、マラソンの高橋尚子選手が肋骨の疲労骨折のため選手活動を休んでおりますが、これも 過重な運動=過労=「腎」を傷害=「腎は骨を主る」理論に基づき骨に悪影響=骨折 という図式が描けます。
彼女は前回国際大会で優勝した時も、下肢筋肉の痙攣などの不安を抱えながら走っていましたが、これは「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論のよれば、脾胃(消化器)と共に、肝の働きが低下していたことが示唆されます。ストレスの発散が旨くできない時、初めに傷つくのが肝です。
つまり筋肉と骨を傷つけたということは、「肝腎かなめ」の肝と腎が傷害されているかなり危険な状況といえます。速やかに対策を講じなければ、選手生命はおろか生命に対しても危険が及ぶ可能性が高いのです。
配慮をして欲しいものです。

次は今場所横綱大関陣の多くが休場ないし途中休場のやむなきに至ったことを考えてみましょう。
こういったプロの選手の怪我は何も大相撲に限ったことではなく、野球やサッカーにしても近年指摘されることが多いのです。

さて大相撲の問題についてですが、新聞紙上である西洋医が書いていましたが、相撲取りの体重増加に伴う立ち会い時の衝撃の大きさが問題であるとしています。
しかし本場所を見ていても、実際怪我をするのは立ち会いより、むしろ相撲を取っている最中や勝負がつく時の体勢などにあることは明らかです。
毎日稽古をして、基本的には同類の運動をしていながら何故怪我をするのでしょうか?
他のスポーツ選手も同じことが云えます。
結局、筋肉やスジ(腱)の質が問題なのではないでしょうか。
先ほど筋肉について、「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論を述べましたが、まさにこの肉が問題と云えます。
つまり脾胃=消化器、つまり日常の飲食に問題があるといえます。
もちろんストレスと肝との関連も無視は出来ませんが、よりこちらが問題ではないでしょうか。

だいぶ以前、初代の若乃花(=初代の双子山親方)がこう言ったのを聞いたことがあります。
「最近の若い力士は稽古の後にビールや水割りばかり飲んでいる。
これでは何時か身体を壊してしまう。力士は常温の日本酒を飲まなければダメだ」と。
まさに至言です。
空腹の時に、冷たい飲食をとれば、必ず肺と胃腸を冷やし、機能が低下してしまいます。
結局水分の処理が巧くいかず、身体(もちろん筋肉も)水浸し状態になり、正常に働かなくなり怪我しやすくなるのです。
また我々のエネルギーの採り入れ口の消化器と呼吸器がダメになれば、当然病気などに対する抵抗力も低下し種々の病気になります。

飲食の改善を如何にすべきかなど、日常生活の注意を併せてお答えします。