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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

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よく耳にする病気から「成人病」、「難病」と呼ばれる病まで、それぞれの症状や予防法などをご紹介します。
随時ご紹介していきますので、知りたい病気・このコーナーで扱ってほしい病気などありましたら メール でお送りください。

各症例について

夏の養生法

健康な心身を保つにはどのようなことに気をつければよいのか、特に夏をどのように過ごせばよいのかは重要です。
日本の夏は暑いだけでなく湿度も高く生活しにくい季節といえますが、かといって四季から夏を除いては正常な発育ができないのは全ての生物に共通した事実です。

これから中国医学のもっとも古く重要な書物である《黄帝内経》を参考にしながら先人の知恵を学ぶことにしましょう。

「夏は天地の気が交わり、万物が花開き実る。」時季であり、「夜はやや遅くに寝て、朝は早めに起きる」のがよい。
そしてもっとも大事なことは「体内の陽気を外に向かって開き通じ発散できるようにする」ことです。
これを守らないと「心」が傷つき、「秋に瘧という病気になる。」と云います。
また別の箇所の記述では「夏に汗をかかないと、秋に風瘧となる」とか、「夏に暑さに傷られると、秋に瘧となる」、また「夏の大暑に傷られ、大汗をかき”そう理”が開いているとき、夏にふさわしくない寒さ(夏気凄滄之水寒)にあうと、この寒邪が皮膚と”そう理”の中に潜んでしまい、秋に風に傷られて瘧を起こす」というのもあります。

説明してみましょう。
我々はややもすると外出したりテレビを見たりなどで、夜更かしをし朝がちゃんと起きられないといった生活になりがちです。
基本的には太陽にあわせて生活すべきですので、他の季節に比べれば夏は遅寝早起きにすべきというわけです。
それにしても今の若者の生活を聞くと、たいして用もないのに遅くまで起きているのにおどろかされます。
朝は学校がありますから結局睡眠時間が短くなり、授業中に居眠りなどといったことになりがちです。

「体内の・・・」はどういうことでしょうか。
適度な運動などにより気の流れを良くし、汗をかき、陽気が体内にこもらないようにする必要があるということです。
夏はどうしてもちょっと動けば汗をかきます。
気温が高く身体が熱を持ちやすくなりますから、発汗することで熱を逃がしているわけです。
そのため夏には汗腺(中国医学では”そう理”といいます)が開きがちになっています。
”そう理”が開いていることは逆に外邪が進入しやすくなっているというマイナス面を忘れてはなりません。
つまりクーラーがきいていて夏にそぐわない風寒邪がたくさんある環境では、容易にこの風寒邪が”そう理”から侵入してしまいます。
暑い外からクーラーのきいている室内に入るとホッとするのは事実ですが、実は汗をかくために思いっきり開いている”そう理”から、一気に風寒邪が侵入する絶好のチャンスを与えていることになるのです。

風寒邪というのは風邪と寒邪がくっついたものです。
これらの外邪が入ることで、カゼを引いたり、関節の痛みを起こしたり、お腹が痛くなったり下痢をしたりと実に様々な症状を引き起こします。
ところで風邪と書いてみなさんはカゼと読まれてはいませんか?
「カゼは万病のもと」と云いますが、これは風邪が寒邪や湿邪など他の外邪と容易に結びつき、病気をひどくさせることから生まれた言葉で、「風邪は万病のもと」と云うべきなのに、いつの間にか誤り伝えられるようになったようです。

冬にも暖房のきいた室内から寒い戸外へと移動することはあっても、”そう理”はどちらかというとあまり開いていませんので、夏ほど外邪の侵入が容易でないことは十分おわかりいただけると思います。
古代社会では全く想像もできなかった、夏に寒邪を受けるという事態が現代では当たり前になってしまっているのです。

従って室内外の温度差を少なく、極端に冷房温度を下げずに、せいぜい除湿送風程度にしておいた方が身体のためです。
何より適度に汗をかき陽気を発散させることが大事なのですから。もしこれを守らないと、秋になってから瘧と呼ばれる病気を起こしやすくなります。
瘧とはおこりのことで、寒けと熱が交互にあらわれる症状で、今ではマラリアなど何らかの病原菌による感染症が疑われる症状に相当します。

先ほどの古典の文章をもう一度ご覧下さい。
”そう理”を開き体内の陽気を外に向かい発散させることが大事と説く一方で、大暑のあまり汗をかきすぎることも戒めています。
これは汗をどのように考えているかを説明する必要があります。
汗は津液に属します。
人体を作っている物質を気・血・津液と呼びます。
我々が普段考えている血液はここでいう血と津液が合わさったものですが、体内を流れている状態での血液には気が含まれています。
気の持っているエネルギーで血液は全身を巡っていると考えています。
ですから体外に取り出された血液には気が含まれず循環することもないわけです。
血と津液は仲間ですから、極端な言い方をすれば、汗を流すことは血を流すことと同じなのです。
乳も血の仲間ですから、授乳することは子供に自分の血をあげているのと同じことです。
十分に血がなければ授乳することで体力がますます失われますし、十分な血がなければ乳が出ないともいえます。
大汗をかくことは必ずしも勧められないことがおわかりいただけたでしょうか。
過激な運動を続けたために、後年大きな病気になる例は多いのです。
もちろん適度な運動は必要ですが、発汗には十分配慮すべきです。
サウナで汗を流すことは血を流すと考えるべきで、単に水分が失われたと考え、ビールでのどを潤せばよいと考えるのはとんでもないことです。

ついでですから運動後などにスポーツドリンクやビールでのどを潤す人は多いと思いますが、一体何人の人が冷たいものは飲まない、ゆっくりかむように飲むということに配慮しているでしょうか。
「冷飲傷胃」「冷飲傷肺」という古典の言葉をかみしめる必要があります。
胃と肺を介して、つまり消化と呼吸により我々は気・血・津液を作っています。
習慣的に冷飲食をすれば胃と肺の働きは低下し、十分な気・血・津液を作れなくなります。これは免疫力の低下につながり、健康を保てないことになります。

現代医学では身体を冷やすとか暖める、冷え性や火照り症などに関する検討はほとんどされていません。
せいぜい自律神経の異常でしょうといわれるのが落ちだと思います。
従って冷飲食やクーラーなどで身体(特に消化器と呼吸器ですが)を冷やすということに関する研究はほとんどありません。

しかし生命力の根本、別の言い方をしますと老化に関わる機能を、中国医学では「腎」と呼び、特にその原子炉が体内にあるごとく身体を芯から温める働きは、消化器や呼吸器の働きを高める上でどうしても必要なものなのです。
消化吸収や呼吸を介して得られたエネルギー(これが気ですが)は腎の働きを正常に保つ上で必要なものです。
つまり腎と肺と胃(脾)は相互に助け合い身体を正常に保っているのです。
これらの臓腑が冷やされてしまえば正常に働かなくなり、結局健康を損なうことになるのです。
電気冷蔵庫がどこの家庭にもあり、食品を保存する上でなくてはならないものではあるのですが、そのために冷飲食の機会が増え病気になる危険を増しているということに皆がもっと注意しなければ、人類の将来は暗澹たるものになるでしょう。

先程述べた身体の芯を温める働きを持つものを「腎」の中でも特に「腎陽」と呼びます。
これはまた「命門の火」とも呼ばれ、他の臓腑を温め正常に働くようにするとともに、直接的には視床下部と呼ばれる脳の深部にあるホルモン系の一番上の命令センターの働きに関わっています。
このホルモンサイクルに含まれるものは甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンとともに性ホルモンがあります。
いずれも生命維持の上で重要な働きをしているホルモンで、いずれが欠けても大変な病気になります。

例えば性ホルモンを考えてみましょう。
最近の若者たちはセックスレスの共同生活だとか、環境ホルモンのせいで性器が小さく、また精子の数も少なくなっているといわれたり、若年性のインポが増えたりと性機能の低下が指摘されることが多いように思われます。
確かに環境ホルモンなどの影響も考える必要がありますが、本当はそれ以上に冷飲食やクーラーのかけすぎ、伊達の薄着などにより身体を冷やす機会が多く、腎陽(命門の火)の力が落ちていることがその大きな原因であることを真剣に考えるべきなのだと思います。
健康な次世代の子供を作ることがなければ民族のひいては人類の未来は暗いからです。
冷飲食やクーラーなど身体を冷やす機会がむしろ多い夏にこそ、冷え取りを真剣に考えるべきであり、逆に言えば夏こそ冷え取りの重要性が増す時季なのです。

古典をもう一度みましょう。
「夏は心を主る」といいます。
心とは血液循環をしている心臓の働きと、「こころ」としての働きの両方の意味を含みます。
後者には睡眠なども関わり、たとえば心の血が不足すると夜中に目覚めた後しばらく眠れなくなったり、嫌な夢を見たりといった症状が現れます。
もちろん心臓の働きに関する動悸や不整脈が出たりすることもあります。

先ほど汗は血の仲間といったのを思い出して下さい。
夏には汗をかくことが多く、それがあまりに多いと結局多くの血が失われたと同じことになり、上にあげた症状が出やすくなります。
夏にはこういった症状が出やすいということです。
「心の病は夜間に激しくなる」とも書かれています。
事実狭心症なども夜間に発作が起きやすいことは良く知られていますし、睡眠に関連する症状が夜間多いのは当然でしょう。

次に身体に冷えがあるかどうかの見分け方です。
自覚的に冷えを感じるかどうかも目安にはなりますが、注意すべき点がいくつかあります。
手足の指先の冷えは、冬に白くなったり赤黒くなったりするいわゆるレイノー症状が無い場合は、よく言われるように血の流れが悪いのではなく気の流れが悪いためです。
身体の芯の冷え、つまり腎陽(命門の火)の不足も何らかの影響はあるでしょうが、直接的には気が指先までちゃんと流れないために起こっています。
つまり量の不足より気の循環が悪いことが原因なのです。

一般に腎陽が不足した場合の冷えは腰回りから下半身全体の冷えとして感じる場合が多いようです。
但しこの腎陽の不足が甚だしくなった場合、矛盾するようですが逆に頭部や皮膚に熱が浮いて、のぼせや皮膚炎などが見られ、熱を持っているかのような状態になることがあります。
これは病気の最終段階に見られる「戴陽」とか「格陽」と呼ばれるような特殊な状況に類似していますが、近年の日本人は冷飲食が多く冷え切っているので、このような珍しい状態に似た症状を表す人が多くなっています。

中国医学の診察で、冷えがあるかどうかは舌を診て決めます。
舌の表面には苔がついて本来の舌の色が見分けにくいので、必ず裏を診る必要があります。
基本的には舌裏の色の赤みが薄いほど冷えが強いことになります。
更に赤みの少なさにどす黒さが加わった場合は、血の汚れが著しいことを表します。
こういったときは舌の縁に内出血したような染みがあったり、舌裏の八の字型の静脈がくっきりわかることが多いのです。
寒いところでは川も氷るように、身体の冷えが強ければ気のみならず血や津液の流れも悪くなり、こういった血の汚れが目立つようになります。
この汚れを「お血」と呼びますが、お血は心筋梗塞、脳血栓、脳梗塞などの血管系の病気のみならず、ガンの大きな原因でもあります。
つまり現代日本人の3大死因であるガン、心臓病、脳血管障害の全てにお血は重要な関わりを持っていることになり、その原因として冷えが大きく関わっているのです。

では最後に冷えを減らすにはどうしたらよいかを考えてみましょう。

冷えの程度が強く、急いで治す必要があるような場合は、薬(温陽薬など)を使うことも考えるべきでしょうが、緊急性が少ない場合は、日常生活の中で徐々に治していくようにします。
このように日常生活の改善によって治せる段階にある身体の異常状態を「未病」と呼びます。
未だ完全に病気にはなっていないという意味です。

日常生活の中で最も重要なのは食事です。
冷飲食をしないというのは鉄則ですが、ここでいう「冷」とは冷蔵庫で冷えているという意味は勿論、その食品が持っている性質をいいます。
昔から「柿は冷える」とか「秋茄子は嫁に食わすな」とかいろいろな言い伝えがありますが、いずれも身体を冷やすことへの警鐘なのです。
それぞれの食品が冷やすのか、暖めるのか、どちらでもないのかは決まっています。
詳しくは専門の方の説明を聞いていただきたいと思いますが、ただ一言いっておきましょう。
夏に大きく関わる臓腑は心ですが、心を十分に働かせるためには苦みのある食品が必要です。
そして多くの苦みのある食品は身体を冷やす作用があります。
それは夏の暑さのために身体が火照り内熱をもっていることが多く、その熱を除くために身体を冷やすことも必要だからです。
しかし例えば夏の苦い食品の代表ともいえる苦瓜を食べるさい、本場の沖縄では普通炒め物として熱を加えて食べます。
海草類も身体を冷やしますが多くは酢の物やみそ汁、炒め物など必ず調理して食べています。
つまり和食や中華料理は長年の知恵として身体を冷やす物でも、そのまま加工せずに食べることはなく、調理することでその性質を和らげる工夫をしてきました。
野菜は原則として温野菜がよいのですが、サラダとしてトマト、レタス、キュウリなど夏が旬の食品が露地物として食べられる時期のみ、極端に冷蔵庫で冷やさなければ食べても良いと思います。

結局どういうことかといいますと、全て「過ぎたるは及ばざるが如し」ということでしょう。
グラスまでがんがんに冷やし、4-5度に冷えたビールを空きっ腹で一気のみ、確かに夏の醍醐味かもしれませんが、たった一杯の享楽のために、肺と胃は冷やされ働きを停止し、その後の食事はほとんど吸収されないままに素通りしていることでしょう。
ドイツなどビールの有名な産地ではビールを飲む温度はだいたい14-15度で、日本ほど冷やしていないのは、やはり生活の知恵だと思います。
そもそも普段から冷飲食をしないようにしていると、まれに夏の暑さにたまりかねて思わず冷たいビールを一杯やるくらいで、その晩は腹痛と下痢に苦しみ辛い思いをしたというのは、うちの患者さんではよく聞く話です。
もし皆さんが「へェー、俺は別に何ともないけどね」という感想を持たれたとしたら、それは腹が冷えきってしまい、気・血・津液の流れが悪く鈍感になっているからです。
よく今まで医者になぞかかったことがない人が、どうも調子がおかしいと思い医者に行ったときは、末期ガンで手遅れ、後数ヶ月の命ですなどと宣告されたという話を聞きますし、実際そういう患者さんが当院には大勢来られますが、まずほとんどの患者さんの腹は冷たく、しかも硬くガチガチ、それでいて腹が張って苦しいとも何とも思わないという状態で、いかにも気・血・津液が流れていないという所見です。

さて話があちこち行ってしまいますが、身体を温める食品はおおむね辛い物です。
ただ香辛料も激辛食品大好きなどと言っていつも食べていると、逆に胃に熱を作り具合が悪くなるので、適当に使うこと。
こういった辛みのある物を臍に入れると身体が芯から暖まりますので、軟膏や湿布にするなどしてうまく使うと重宝します。

中国医学による健康診断の勧め

未病のチェックをしませんか?

「西洋医学の健診では何も異常が指摘されないのに、何となく体調がすぐれない。」
「健康だとは思っているが、どこか重大な病気が隠れているのではないかと不安だ。」
・・・ あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
  • 中国医学による健康診断の勧め

    実はここ10年前から、仲間と一緒に某大学の学生さんを対象に健康診断を春秋と行い、上に書いたような悩みを持つ方々を7~800人診てきました。
    その結果分かったことは、何と約8割の方が「未病」を含めた病気の状態であるという驚くべき結果が出たのです。

この中には既に西洋医学の治療を受け、思うような治療効果が出ないという方も含まれていますが、多くはモヤモヤとした体調不良を感じていた方々でした。
「未病」というのは、人体を作っている気・血・津液に異常が見られる状態ですが、先ず日常生活を改善することで、その体調を改善できる段階を指します。
つまり漢方薬や針灸などの積極的な治療を受けるべき前の段階といえます。
この段階で適切な対策を講じておかないと、本格的な病気になってしまう恐れがあるのです。
  • 中国医学による健康診断の勧め

    ではその改善すべき、というか気を付けなければいけない、生活習慣とは何でしょうか?
    特に問題となるのは二点あります。
    一つはストレスを溜めこむことなく、上手に気晴らしをすることです。
    しかし多くの方がこの気晴らしが下手なのです。
    「肩の力を抜いて上手に気晴らししましょう」なんて云っても意味がないわけです。
    ではどうするのか?

    ここでちょっと考えて戴きたいのは、気詰まりから解放されてホッとした時どうなりますか?
    思わずため息をつきますでしょう。
    「ため息=息をはく」のです。
    つまり安心した時に、吸った状態で止めていた息をはくということは、緊張して気詰まりな状態とは吸気で止めている状態なのです。
    息を吸うのは横隔膜という筋肉の働きです。
    横隔膜は吸気のみが仕事ですから、どんな状況でも決してさぼりません。
    ところが呼気は肋間筋が主に働いているのですが、この筋肉群は身体を前方に進めるという仕事があるために、緊張状態のとき十分に息をはくことをつい忘れてしまうのです。

  • 中国医学による健康診断の勧め

    ですから気詰まりを無くし上手に気晴らしする方法というのは、この横隔膜の緊張を解くことなのです。
    どうするか?
    腹式呼吸をすればよいのです。
    笑う、歌うなど積極的に横隔膜を動かす運動、それに深呼吸です。

もう一つの問題点は、習慣的な冷飲食を止めることです。
冷飲は胃腸のみならず、肺も傷害すると云われています。飲食と呼吸によりエネルギーを採り入れ、健康を維持している、その門戸をダメにするのですから、当然病気になるわけです。
生活習慣の乱れはあらゆる病気の元になります。
より詳しく食習慣などのチェックをしましょう。

中国医学の健診は話を聞き、脈を診、舌を診、お腹を触ることです。
痛い採血や恐いレントゲンをかけたりすることもありません。

健診について

健診費用:一万円
所要時間:約30分。現在の状態と今後の生活上の注意を話します。

※完全予約制です。 予約電話 03-3567-2525 まで。

中国医学による健康診断の勧め2

この度、高円宮様が急逝されました(2002/11/21)。
深く哀悼の意を表します。
スポーツマンで知られていた殿下に何故このような事態が起こるのでしょうか?
皇室の方々の公務多忙などが理由に挙げられておりますが、それにしても定期的な西洋医学による健診は受けられていたと思われますのに、「何故?」という印象はぬぐえません。

中国医学でいう「心(しん)」には血液循環器としての心臓以外に「こころ」としての働きも含まれますが、今回の殿下の直接死因は心室細動ということですから、一応「心」の病気と考えて良いでしょう。
心に悪影響を及ぼす事柄は多岐に渡り、種々の感情を初め、気候などの外的環境、さらには過労やストレスなども当然悪影響を及ぼします。

話は変わりますが、マラソンの高橋尚子選手が肋骨の疲労骨折のため選手活動を休んでおりますが、これも 過重な運動=過労=「腎」を傷害=「腎は骨を主る」理論に基づき骨に悪影響=骨折 という図式が描けます。
彼女は前回国際大会で優勝した時も、下肢筋肉の痙攣などの不安を抱えながら走っていましたが、これは「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論のよれば、脾胃(消化器)と共に、肝の働きが低下していたことが示唆されます。ストレスの発散が旨くできない時、初めに傷つくのが肝です。
つまり筋肉と骨を傷つけたということは、「肝腎かなめ」の肝と腎が傷害されているかなり危険な状況といえます。速やかに対策を講じなければ、選手生命はおろか生命に対しても危険が及ぶ可能性が高いのです。
配慮をして欲しいものです。

次は今場所横綱大関陣の多くが休場ないし途中休場のやむなきに至ったことを考えてみましょう。
こういったプロの選手の怪我は何も大相撲に限ったことではなく、野球やサッカーにしても近年指摘されることが多いのです。

さて大相撲の問題についてですが、新聞紙上である西洋医が書いていましたが、相撲取りの体重増加に伴う立ち会い時の衝撃の大きさが問題であるとしています。
しかし本場所を見ていても、実際怪我をするのは立ち会いより、むしろ相撲を取っている最中や勝負がつく時の体勢などにあることは明らかです。
毎日稽古をして、基本的には同類の運動をしていながら何故怪我をするのでしょうか?
他のスポーツ選手も同じことが云えます。
結局、筋肉やスジ(腱)の質が問題なのではないでしょうか。
先ほど筋肉について、「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論を述べましたが、まさにこの肉が問題と云えます。
つまり脾胃=消化器、つまり日常の飲食に問題があるといえます。
もちろんストレスと肝との関連も無視は出来ませんが、よりこちらが問題ではないでしょうか。

だいぶ以前、初代の若乃花(=初代の双子山親方)がこう言ったのを聞いたことがあります。
「最近の若い力士は稽古の後にビールや水割りばかり飲んでいる。
これでは何時か身体を壊してしまう。力士は常温の日本酒を飲まなければダメだ」と。
まさに至言です。
空腹の時に、冷たい飲食をとれば、必ず肺と胃腸を冷やし、機能が低下してしまいます。
結局水分の処理が巧くいかず、身体(もちろん筋肉も)水浸し状態になり、正常に働かなくなり怪我しやすくなるのです。
また我々のエネルギーの採り入れ口の消化器と呼吸器がダメになれば、当然病気などに対する抵抗力も低下し種々の病気になります。

飲食の改善を如何にすべきかなど、日常生活の注意を併せてお答えします。