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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

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よく耳にする病気から「成人病」、「難病」と呼ばれる病まで、それぞれの症状や予防法などをご紹介します。
随時ご紹介していきますので、知りたい病気・このコーナーで扱ってほしい病気などありましたら メール でお送りください。

各症例について

肝臓は大丈夫ですか?

転勤などのストレスによる心身の変調に注意!
Kさんは28歳。
証券会社の営業マンとして福岡で5年の実績をつんできた。
仕事がら接待が多く、特に年末年始は忘年会や新年会で夜更かしをする機会が多く、何となく疲れが溜まっている感じがしていた。
一月末に東京への転勤辞令が出て三月中に引っ越しをすることになり、結婚半年の妻と共に新居探しをしたり、顧客への挨拶回りをするなど、心身共に多忙な生活を送ってきた。

四月より新天地で新しい生活を始めたが、今までは優しく送り迎えしてくれた奥さんも、不慣れな土地で近所付き合いがうまくいかないせいか、愚痴を言うことも多くちょっとしたことで言い争うようになっていた。
仕事もなかなか軌道に乗らず、五月頃より熟睡できなくなり目覚めた時にも疲れが抜けず、些細なことでイライラしたり、逆に落ち込んだりというように感情が不安定になってきた。
また視力が急速に低下し初め、特にコンピューターの画面は一時間も続けて見ていると痛みを感じ充血することが多くなった。
さらに明け方など布団の中で伸びをすると足がつるようになってきた。
このような状態で紹介され当院を受診した。

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中国医学の診察は主訴の内容にこだわらず、全身のことを詳細に聞き出す必要があります。
そのため一般には問診表に診察前に記入して貰っています。
上に述べた内容は問診表を参照しながらKさんから聞き出したことです。
次いで脈診をする。
Kさんの左右の手首の動脈(Kさんは男なので初めに左手)に私の二、三、四指を当て、その脈状を注意深く診察します。
Kさんの脈で最も特徴的だったのは左手の脈で、私の中指の当たる脈が弓の弦を触れているように力強く、それでいてずっと押さえ込むと脈が細くなってしまう事だった。

次に舌診と呼ばれる舌の観察を行う。
まず舌の裏側の観察をし、その色、静脈の状態を見ます。
次に舌をまっすぐ前に突き出させ、裏の色との違いを見ます。
Kさんは裏がきれいなピンク色より赤みが強く、表面はそれよりも赤みが薄く、舌の真中から根部にかけて白い苔がベチョッと付き、舌の辺縁は裏よりむしろ赤みが濃いように見えた。
また仰臥位でお腹を触ると、上腹部が堅く圧痛があった。
脈診、舌診、腹診で五臓六腑と呼ばれる内臓の働きを推測するのだが、Kさんの所見を総合すると一見無関係に見える多彩な症状が、主に「肝」臓の働きの異常により起こされていることが説明できます。

それでは、Kさんの所見を分析しながら「肝」の働きについて考えてみましょう。

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多彩な「肝」の症状!
Kさんの所見をまとめると、熟睡感が無く倦怠感が抜けない、感情が不安定、視力低下、目の充血、下肢のこむら返りです。

中国医学で「肝」とは、西洋医学で云う自律神経の働きに類似しているがもっと多彩です。

「肝」が関係すると云われていることを列挙すると、

 ■ 肝は、気・血・津液と呼ばれている身体を構成している物質の流れを調整することで、感情のコントロールをし、消化吸収の働きを促進し、血液や体液の循環を調節している。
 ■ 肝は、目の働きに関与する。
 ■ 肝は、筋肉の機能を調整する。
 ■ 肝は、爪を丈夫に美しく保つ。

などであり、そして肝の働きに最も深い関係を持つ季節は春と決められている。 r />
Kさんの所見を見ると、全て肝の機能が異常になった結果であるといえます。 それではその異常とは何だろうか?

脈診では医者の第三指で診る脈を関脈といい、左の関脈で肝の働きを見ます。
弦脈があるということは肝の気の流れが滞り、イライラすることが多いことを示しています。
深く押さえたときに脈が逆に弱くなることは、肝の機能を保つ気血が不足していることを示しています。
肝の気血が不足すると感情が不安定になり、視力が低下し疲れやすくなり、筋肉が弱まりこむら返りなどを起こしやすくなります。

肝は舌の辺縁にも所見が現れ、赤みが強いのは肝に熱があることを示します。
多くは怒りの感情が続くと見られます。

上腹部の脹った感じや痛みは日常的にストレスの発散がうまくできず、気詰まり状態が続いていることを顕しています。

以上の所見をまとめると、肝の気血が不足したためイライラしやすく、しかも気晴らしがうまくできないためであると診断できます。
慢性的な怒りの感情は肝の気血を傷つけ悪循環となる。
そもそも春は肝の機能が乱れやすい時季ですが、冬に摂生しないとよけい症状が現れやすくなる。
動物が冬眠し植物が活動をしないように、冬は精力を蓄えておくべき時季なのに、暖房が発達したこともあり、つい活動的になってしまい精力を消耗する人が多い。
Kさんも同じです。肝の気血の流れをまず良くしてから、気血を補うことでKさんの多彩な症状も軽快し、現在は張り切って仕事をしています。

中国医学による健康診断の勧め

未病のチェックをしませんか?

「西洋医学の健診では何も異常が指摘されないのに、何となく体調がすぐれない。」
「健康だとは思っているが、どこか重大な病気が隠れているのではないかと不安だ。」
・・・ あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
  • 中国医学による健康診断の勧め

    実はここ10年前から、仲間と一緒に某大学の学生さんを対象に健康診断を春秋と行い、上に書いたような悩みを持つ方々を7~800人診てきました。
    その結果分かったことは、何と約8割の方が「未病」を含めた病気の状態であるという驚くべき結果が出たのです。

この中には既に西洋医学の治療を受け、思うような治療効果が出ないという方も含まれていますが、多くはモヤモヤとした体調不良を感じていた方々でした。
「未病」というのは、人体を作っている気・血・津液に異常が見られる状態ですが、先ず日常生活を改善することで、その体調を改善できる段階を指します。
つまり漢方薬や針灸などの積極的な治療を受けるべき前の段階といえます。
この段階で適切な対策を講じておかないと、本格的な病気になってしまう恐れがあるのです。
  • 中国医学による健康診断の勧め

    ではその改善すべき、というか気を付けなければいけない、生活習慣とは何でしょうか?
    特に問題となるのは二点あります。
    一つはストレスを溜めこむことなく、上手に気晴らしをすることです。
    しかし多くの方がこの気晴らしが下手なのです。
    「肩の力を抜いて上手に気晴らししましょう」なんて云っても意味がないわけです。
    ではどうするのか?

    ここでちょっと考えて戴きたいのは、気詰まりから解放されてホッとした時どうなりますか?
    思わずため息をつきますでしょう。
    「ため息=息をはく」のです。
    つまり安心した時に、吸った状態で止めていた息をはくということは、緊張して気詰まりな状態とは吸気で止めている状態なのです。
    息を吸うのは横隔膜という筋肉の働きです。
    横隔膜は吸気のみが仕事ですから、どんな状況でも決してさぼりません。
    ところが呼気は肋間筋が主に働いているのですが、この筋肉群は身体を前方に進めるという仕事があるために、緊張状態のとき十分に息をはくことをつい忘れてしまうのです。

  • 中国医学による健康診断の勧め

    ですから気詰まりを無くし上手に気晴らしする方法というのは、この横隔膜の緊張を解くことなのです。
    どうするか?
    腹式呼吸をすればよいのです。
    笑う、歌うなど積極的に横隔膜を動かす運動、それに深呼吸です。

もう一つの問題点は、習慣的な冷飲食を止めることです。
冷飲は胃腸のみならず、肺も傷害すると云われています。飲食と呼吸によりエネルギーを採り入れ、健康を維持している、その門戸をダメにするのですから、当然病気になるわけです。
生活習慣の乱れはあらゆる病気の元になります。
より詳しく食習慣などのチェックをしましょう。

中国医学の健診は話を聞き、脈を診、舌を診、お腹を触ることです。
痛い採血や恐いレントゲンをかけたりすることもありません。

健診について

健診費用:一万円
所要時間:約30分。現在の状態と今後の生活上の注意を話します。

※完全予約制です。 予約電話 03-3567-2525 まで。

中国医学による健康診断の勧め2

この度、高円宮様が急逝されました(2002/11/21)。
深く哀悼の意を表します。
スポーツマンで知られていた殿下に何故このような事態が起こるのでしょうか?
皇室の方々の公務多忙などが理由に挙げられておりますが、それにしても定期的な西洋医学による健診は受けられていたと思われますのに、「何故?」という印象はぬぐえません。

中国医学でいう「心(しん)」には血液循環器としての心臓以外に「こころ」としての働きも含まれますが、今回の殿下の直接死因は心室細動ということですから、一応「心」の病気と考えて良いでしょう。
心に悪影響を及ぼす事柄は多岐に渡り、種々の感情を初め、気候などの外的環境、さらには過労やストレスなども当然悪影響を及ぼします。

話は変わりますが、マラソンの高橋尚子選手が肋骨の疲労骨折のため選手活動を休んでおりますが、これも 過重な運動=過労=「腎」を傷害=「腎は骨を主る」理論に基づき骨に悪影響=骨折 という図式が描けます。
彼女は前回国際大会で優勝した時も、下肢筋肉の痙攣などの不安を抱えながら走っていましたが、これは「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論のよれば、脾胃(消化器)と共に、肝の働きが低下していたことが示唆されます。ストレスの発散が旨くできない時、初めに傷つくのが肝です。
つまり筋肉と骨を傷つけたということは、「肝腎かなめ」の肝と腎が傷害されているかなり危険な状況といえます。速やかに対策を講じなければ、選手生命はおろか生命に対しても危険が及ぶ可能性が高いのです。
配慮をして欲しいものです。

次は今場所横綱大関陣の多くが休場ないし途中休場のやむなきに至ったことを考えてみましょう。
こういったプロの選手の怪我は何も大相撲に限ったことではなく、野球やサッカーにしても近年指摘されることが多いのです。

さて大相撲の問題についてですが、新聞紙上である西洋医が書いていましたが、相撲取りの体重増加に伴う立ち会い時の衝撃の大きさが問題であるとしています。
しかし本場所を見ていても、実際怪我をするのは立ち会いより、むしろ相撲を取っている最中や勝負がつく時の体勢などにあることは明らかです。
毎日稽古をして、基本的には同類の運動をしていながら何故怪我をするのでしょうか?
他のスポーツ選手も同じことが云えます。
結局、筋肉やスジ(腱)の質が問題なのではないでしょうか。
先ほど筋肉について、「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論を述べましたが、まさにこの肉が問題と云えます。
つまり脾胃=消化器、つまり日常の飲食に問題があるといえます。
もちろんストレスと肝との関連も無視は出来ませんが、よりこちらが問題ではないでしょうか。

だいぶ以前、初代の若乃花(=初代の双子山親方)がこう言ったのを聞いたことがあります。
「最近の若い力士は稽古の後にビールや水割りばかり飲んでいる。
これでは何時か身体を壊してしまう。力士は常温の日本酒を飲まなければダメだ」と。
まさに至言です。
空腹の時に、冷たい飲食をとれば、必ず肺と胃腸を冷やし、機能が低下してしまいます。
結局水分の処理が巧くいかず、身体(もちろん筋肉も)水浸し状態になり、正常に働かなくなり怪我しやすくなるのです。
また我々のエネルギーの採り入れ口の消化器と呼吸器がダメになれば、当然病気などに対する抵抗力も低下し種々の病気になります。

飲食の改善を如何にすべきかなど、日常生活の注意を併せてお答えします。