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中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

中国医療の健康診断で「未病」をチェック!

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よく耳にする病気から「成人病」、「難病」と呼ばれる病まで、それぞれの症状や予防法などをご紹介します。
随時ご紹介していきますので、知りたい病気・このコーナーで扱ってほしい病気などありましたら メール でお送りください。

各症例について

乾癬闘病顛末記 その2

4-23 全体に悪化!!。期待した少陽経の改善もなく、せっかく良くなっていた左上腕内側の太陽小腸経と少陰心経皮部も乾癬部位に硬結が現れ発赤も強くなっている。これまで朝方の皮膚の状態が良かったので、時間治療学の考えから陽実(気滞による鬱熱)の関わりが少ないと考えていたが、いまは午前2時半頃に痒みで目覚め、しかも皮膚の状態も非常に悪化している。

【註】ここで、後にこの午前2時頃に悪化する原因を考えてた結果を挿入する。これは他の乾癬患者が、急速に悪化し全身が強烈に発赤と掻痒を伴った乾癬増加に見舞われたときに、最も悪化したのが午前0時から2時であったことも再考のきっかけになった。

後述するが、?血や痰飲などの陰邪が主因の時に最も掻痒感が増悪するのは20時から22時頃である。以前時間治療学の日内変動について発表したときには、酉と戌の時間、つまり17時から21時が悪化する時間としたが、時期が春から夏のせいか1時間ほどずれるようだ。最もこれもサマータイム導入により1時間ずれるとすると、話はぴたりと合うので、やはり本来サマータイムは有意義なのかもしれない。

ところがこの場合は増悪時間が0時から2時頃までである。この時間は陽実(気滞鬱熱)による増悪時間の6時前後と、陰実(?血や痰飲)による悪化時間の丁度中程になる。そこで、これは血という陰液と、内熱という実邪の重なる「血熱」が主因の場合に症状が増悪する時間ではないかと考えた。症状も急速に悪化する時期であり、理論的には妥当性がある。

(ここから再び当時の記録に戻る。)

夜間の悪化ということであるから陽虚も配慮する必要があるのだが、暑湿時期に向かい、基本的には附子は使いづらい。従って乾生姜や麻黄などで対処する。昨日は昼間の気温が28度もあり、半袖になれないことも辛い。またどうしても多飲傾向が出てくること、状態の緩解に慣れ飲酒の機会が増えてしまっていることも反省しよう。悪化したことでストレスによると考えられる心下の痞塞感、側腹部の圧痛まで現れた。処方の方意を原点に戻す。つまり疏肝理気を主とし、去湿と共に、補脾胃も行う。それにしても今回の処方で一番の敗因は何か?黄?、山梔子、山帰来と清熱解毒系の生薬は配合されているのに・・・。梔子?湯はここ2回配慮されていたが、本方の腹診は心窩部の抵抗圧痛がないことが特色であるので削除。やはり皮膚へ効かせる目的の清熱薬は違うのか?とにかく良かった升麻に戻すことにする。

脈診寸関  尺

左細滑、重按微  滑細弦、重按微  滑細弦、重按微

右滑、重按微滑有力、重按細滑細

舌診  やや暗紅、苔白、根薄黄膩、舌裏の静脈の怒張有り

腹診  心下、膈の抵抗圧痛有り、縦隔へ向けての押し上げは膈上部までで、呼気が辛い。

弁証:肝鬱痰飲、肺胃虚弱、血燥発癬

治法:疏肝?痰、健脾補胃

方:柴胡桂枝乾姜湯加減

処方:(1)内服処方:柴胡12g、炒黄?9g、乾生姜9g、桂枝9g、牡蛎20g、葛根12g、枳実6g、蒼朮12g、麻黄3g、炒蒂?子15g、大棗6g、升麻30g、生・炒?苡仁(各)15g、人参9g、炒甘草3g2x7T

(2)松黛散4g、犀角末1g、羚羊角粉2g2x7T

4-27 前回、途中悪化のため処方変更したが、それは必ずしも処方内容の誤りによるものではないようだ。むしろ原因は飲酒の増加による湿熱食滞と気鬱による肝熱が大きいと思われた。そのため飲酒過食を減らせば軽快する。特に上下肢の上腕や大腿部が良くなるのは、重力の関係であろう。その反対に前腕部(太陽経と少陽経)や足首周囲は一層悪化し、斑状に土手が隆起肥厚する状態が持続している。清熱利湿の生薬を多用しても余り此処の状態は変化しない。『張志礼皮膚病医案選粋』によれば(p.179)、このタイプの乾癬には利湿のみでなく活血化?をすべきという。そこで彼の処方活血散?湯(白?三号)を多少加減して試用。

脈診寸関  尺

左滑細、重按微   滑細、重按微  細滑、重按微

右滑細、重按細滑緩、重按微沈滑細

舌診  暗紅、苔中白帯黄薄膩、舌裏の静脈の怒張有り

弁証:湿毒内蘊、気血?滞

処方:三稜9g、莪朮9g、桃仁9g、紅花6g、丹参15g、鶏血藤30g、山帰来30g、?苡仁30g、陳皮6g、白花蛇舌草30g、蚤休15g、熟地黄20g、当帰20g、人参9g、甘草3g、

木香4.5g・縮砂3g(後下)3x7T

4-28 「ヤッター!」と叫びたい気持ち。薬を初めて飲んだとき美味しく感じたこともあって期待していたのだが、その通り急激に良くなっている。前腕や足首周囲の隆起、硬結、発赤が一気に軽快してきている。

5-6 何たることか、この薬でうまくいくと安心したせいで、食生活への反省がどこかへ飛んでいってしまい、あげくが今までで最悪の状況になった。遅まきながら昨晩より禁酒。何故こうなったかを順次考える。先ず今月1日より飲酒の機会が増え、以後2日の日曜より連休に入り飲み続けで、特に3日には寿司を食べながらの飲酒と二次会で翌日は完全に胃がグロッキー状態。それと4,5日と日本風旅館に宿泊のため、大浴場に入ることやシーツを汚さないかなどの心配が非常にストレスになった。人前で肌を露出せざるを得ない環境が多いことは非常に辛いものであることを再認識した。この胃腸機能の低下と気鬱と暴飲暴食という、絵に描いたような乾癬悪化要因の積み重ねがもろに響いた。

さらに4日の夕方から10時頃にかけて猛烈な痒みが出た。その理由をいろいろ考えてみた。今回の分析での結論的病因である「湿毒、血?」という陰邪が最も症状を悪化させる時間は、かって行った時間治療学的分析の結果、申酉戌の時間帯(夕方から9時頃まで)である。更にこれに4日、5日(満月、皆既月食)と天の陰気が最も盛んになる月齢にぶつかったダブル要因が痒みを増強させた(飲食の不摂生を兼ねればトリプル要因)と考えられる。旅行中内服煎じ薬は持参しており服用したが、痒みはもちろん皮膚症状に関しても一見まったく奏功せず、旅行中我慢していた全身の外用薬での洗浄と軟膏塗布をやむにやまれず最終日には行った。

今回有望と考えた内服薬のみで十分な効果が現れなかった原因を考えてみよう。この処方は?血痰飲に対応した薬であり、自分の判断で27日の時点ではストレスによる気鬱はほとんど無く、気滞への対処は木香のみであった。ところが今回の旅行先では、気鬱が大きな要因を占めており、気滞が存在すれば、?血痰飲に対応した薬のみで効かないのは当然である。通常こういった害を回避するため、?血痰飲の治療には気の流れを改善する方策が併せてとられるのだが、自分の場合は気滞がないと判断していたため、この対応が少ししか為されておらず、この事態を生んだと云える。

ということで、早速帰宅後、4月23日の柴胡桂枝乾姜湯加減を内服し、まず気滞改善に取り組んだ。自宅での対処で気鬱が減少したことも良い結果をもたらすと考えたい。

5-8 たった3日間の禁酒だが、昨晩は禁酒がストレスのもとになるという現実を思い知らされた。ストレス発散も目的の一つだった飲酒を我慢する(しかも相手が飲んでいるときに)ことが、こんなにも辛く、逆に肝鬱の大きな原因になるとは!節酒路線で行く方が無難だと思い知った。

しかし乾癬の発赤・硬結(環状に周囲が堤防上に隆起)は、ここ二日の洗浄と軟膏塗布を含め、肝鬱に対処する煎薬と今回の煎薬を混合して服用することで、かなり改善できている。ステロイドの効果に勝るとも劣らない迅速な効果発現であろう。基本的に肝鬱はつきまとうと考え処方を変更した。大便がややすっきりしないのは気秘と考えた。

脈診寸関  尺

左細滑、重按微   滑細、重按微  細、重按微

右滑軟    滑軟略大  沈滑細

舌診  暗紅、苔中白、舌裏の静脈の怒張有り

弁証:湿毒内蘊、気血?滞

処方:三稜12g、莪朮12g、桃仁9g、紅花6g、檳榔6g、決明子15g、鶏血藤30g、山帰来30g、?苡仁30g、陳皮6g、白花蛇舌草30g、蚤休30g、熟地黄15g、当帰15g、人参9g、甘草3g、

木香4.5g・白豆?4.5g(後下)3x7T

5-10 5日間の禁酒でだいぶ状態が良くなっている。四肢は脾胃と関連するという中医学の常識が正しいことが証明された。今までの経過を考えると、飲食の不摂生やストレスによる肝鬱が直接悪化の原因である場合が多いが、病因が発生した日から丸1日経過した後の夕刻から10時頃までの間に、その症状は激しくなることが分かった。病因が皮膚に波及するまでに24時間は必要ということで興味深い。

5-12 昨晩飲酒。泡盛2杯のみ。飲酒がないときは8-10時に強くなる掻痒感が、飲酒時は10時過ぎも持続することが分かった。酒量がさほど多くなく、野菜中心の食事だったせいか、皮膚の状態は多少発赤が強い感があるもののひどい悪化はない。

服薬後の口唇の乾燥感が今回の処方でも見られるのは、基本的には胃熱のせいであろう。生薬の組み合わせでは寒温の大きな偏りはないと思われるのにこの状態であることは、痰飲や?血が胃気の流れを阻滞させているせいで、薬効が未だ十分でないことを意味すると考えられる。かなりの利湿薬を使っているのに、依然下肢の浮腫が見られることからも、摂水過多が考えられ、そのためにも胃熱に対して早急に対処し口渇感を減らす必要がある。5-15 上肢は全体に改善しているが、足首周りの陽経皮部の状態がなかなか改善しないため、陽明胃経の内熱に対処する。これは今までの薬を飲むと唇渇が強くなったこと=胃熱を配慮して、白虎加人参湯の方意を加える。

処方:人参9g、知母9g、石膏15g、桃仁9g、紅花6g、熟地黄15g、当帰15g、鶏血藤30g、三稜9g、莪朮9g、川牛膝6g、山帰来30g、?苡仁30g、白花蛇舌草30g、蚤休15g、

陳皮6g、炒甘草3g、木香4.5g・白豆?4.5g(後下)3x7T

5-21 週に2-3度は飲酒の機会があるが、摂取量が以前に比べ減っているせいか、著明な悪化はない。足首も多少軽快してきているし、上肢は大幅に改善し、褐色の色素沈着も薄くなりつつある。便通がすっきりしないためもあり大黄末と白礬末(各0.3g)を混合した「白聖散」(自製)を18日より服用。

5-22 足首のために、更に痰湿除去と通便をかねて牽牛子を加味する。

処方:(1)人参9g、知母15g、石膏15g、熟地黄15g、当帰24g、鶏血藤30g、三稜12g、莪朮12g、川牛膝6g、延胡索6g、山帰来30g、?苡仁30g、白花蛇舌草30g、蚤休15g、陳皮4.5g、牽牛子4.5g、炒甘草3g、木香4.5g・白豆?4.5g(後下)3x10T

(2)白聖散0.6g+修治附子末0.5g1x10T

5-25 少しずつだが快方へ向かっている。大便も爽。上腕などは殆ど軽い色素沈着を残すのみ。今後も食生活に留意し、気晴らしを上手にすることで、おおむねこの方針でうまくいくものと期待できるので、この記録もここまでとする。


考案
成人型のアトピーの治療は一般に清熱や涼血を主とするが、多くの患者が習慣的な冷飲食を行い、若年者のだての薄着もあり、多くは裏寒状態になっている。それでいて多くの患者は皮膚炎自体がストレスとなりうるために肝鬱を介する内熱もあり、結局寒熱錯雑病態であることが多い。冷飲食を介する肺と脾胃の裏寒は、鼻と口唇を囲む三角形の部分には発赤が無く、抜けたように白くなっているということで証明しうる。このため四逆湯や潜陽丹(鄭壽全『医理眞傳』1869)などを基本とし、これに連翹などの清熱薬を加味する必要がある。もちろん基本病態である肝鬱に対処するために、柴胡桂枝乾姜湯に枳朮湯を加味した処方が必要であり、これらを組み合わせて処方を作ればよい。 こういった皮膚科疾患に対する基本的な考えで、従来他の乾癬や類乾癬患者に用薬して経過が良かったため、自分でも当初同様の配慮で処方を作って見たが効果が見られず、しかも乾癬の数は増加したため別の方法を考えるに至った。 乾癬の記述は既に『諸病源候論』(610、巣元方)に「白殻蒼」として記述があると『中医皮膚科古籍精選』には記されているが、最善本の宋版本(東洋医学研究会刊、東洋医学善本叢書第六冊)には見られない。また同書によれば『証治準縄・癰醫』にも「白殻蒼」が相当するように書かれているが疑問である。なぜならその処方が側柏葉一味で対処するように書かれているのに対し、巻之五の「癬」の項に「乾癬とは匡有り皮爛れ索枯れ、掻痒の白屑起こるなり。また是は風湿の邪気が?理に客したり、寒湿と血気が相い搏った結果生じるもので、もし風の毒気が多く、湿気が少なければ風が深部に沈入するので、無水となり乾癬になる」と記されている。その処方も内服薬は浮萍、蒼耳子、蒼朮、苦参、黄?、香附子などの散在服用以外に、胡粉、雄黄、硫黄、斑?、麝香、烏頭などを多用する処方が記されており、いかにも難治の乾癬にふさわしいものであり、この記述を現代の乾癬に当てはめるべきと考えた。 しかし近代皮膚科の名医である趙炳南はその『趙炳南臨床経験集』の中で次のように記している。「乾癬は・・・祖国医学で云う“白?”であり、?の字は紀元前14世紀の殷墟甲骨文に見られ、・・・匕首の匕の意味であり、匕首のように皮膚に刺入し、その病情が頑固なことによる。・・・西医の牛皮癬の診断が中医の牛皮癬と混同して使われることがあり、その治療で先ず針を刺し、その後に殺虫の剤を刷り込むとしており、結果として難治になっている。中医が云う牛皮癬とは西医の神経性皮膚炎が相当し、西医の牛皮癬とは中医が云う六癬中の癬ではなく、白?が相当する」。彼の意見を尊重すれば、上に述べた私見は誤りであることになる。 そして趙炳南の病因分析は、「本疾患の発生は血熱によるが、体質など種々の内在要因が関わり、多種の因子が絡む。特に七情内傷により気滞が生まれ、鬱久化火して、心火亢盛となる。心は血脈を主るので、心火亢盛により熱が営血に伏す。或いは腥暈動風の食物を過食した結果、脾胃が失調し、同じく鬱久化熱する。脾胃は水穀の海であり、気血の源でもあるので、血熱を生むことになる。風熱、燥邪などの外因が病因となることもあり得る。」と記し、さらにその治療について「血熱型と血燥型に大別できる。前者は活動期に、後者は慢性安定期に相当することが多い。血熱型の経験処方は槐花30g、紫草根15g、赤芍15g、茅根30g、生地黄30g、丹参15g、鶏血藤30gであり、血燥型は鶏血藤30g、山帰来30g、当帰15g、生地黄15g、威霊仙15g、山薬15g、露蜂房15gである」と記している。 『医宗金鑑』『外科証治全書』など歴史的には、乾癬は主として「白?」として記述されており、多くの皮膚科の專書では必ず乾癬の記述が見られるため、文献の渉猟には困らなかった。趙炳南と同じく近現代の多くの皮膚科成書は乾癬の病因を血熱と血燥を主とするとし、さらに重篤なものや経過が長いものには?血や熱毒に対する配慮を記している。寒邪の関わりを説く資料もあるが、数は少ない。これはアトピーの記述に関しても同様である。習慣的冷飲食の害が中国で説かれるのはやはり今後一〇年以上経過してからであろうか。 自験例でも結局?血+湿熱が病因であったが、皮膚疾患の場合、常に他人を意識するという肝鬱の素因が絡むので、理気の配慮は常に念頭に置く必要がある。

中国医学による健康診断の勧め

未病のチェックをしませんか?

「西洋医学の健診では何も異常が指摘されないのに、何となく体調がすぐれない。」
「健康だとは思っているが、どこか重大な病気が隠れているのではないかと不安だ。」
・・・ あなたはこのような悩みをお持ちではありませんか?
  • 中国医学による健康診断の勧め

    実はここ10年前から、仲間と一緒に某大学の学生さんを対象に健康診断を春秋と行い、上に書いたような悩みを持つ方々を7~800人診てきました。
    その結果分かったことは、何と約8割の方が「未病」を含めた病気の状態であるという驚くべき結果が出たのです。

この中には既に西洋医学の治療を受け、思うような治療効果が出ないという方も含まれていますが、多くはモヤモヤとした体調不良を感じていた方々でした。
「未病」というのは、人体を作っている気・血・津液に異常が見られる状態ですが、先ず日常生活を改善することで、その体調を改善できる段階を指します。
つまり漢方薬や針灸などの積極的な治療を受けるべき前の段階といえます。
この段階で適切な対策を講じておかないと、本格的な病気になってしまう恐れがあるのです。
  • 中国医学による健康診断の勧め

    ではその改善すべき、というか気を付けなければいけない、生活習慣とは何でしょうか?
    特に問題となるのは二点あります。
    一つはストレスを溜めこむことなく、上手に気晴らしをすることです。
    しかし多くの方がこの気晴らしが下手なのです。
    「肩の力を抜いて上手に気晴らししましょう」なんて云っても意味がないわけです。
    ではどうするのか?

    ここでちょっと考えて戴きたいのは、気詰まりから解放されてホッとした時どうなりますか?
    思わずため息をつきますでしょう。
    「ため息=息をはく」のです。
    つまり安心した時に、吸った状態で止めていた息をはくということは、緊張して気詰まりな状態とは吸気で止めている状態なのです。
    息を吸うのは横隔膜という筋肉の働きです。
    横隔膜は吸気のみが仕事ですから、どんな状況でも決してさぼりません。
    ところが呼気は肋間筋が主に働いているのですが、この筋肉群は身体を前方に進めるという仕事があるために、緊張状態のとき十分に息をはくことをつい忘れてしまうのです。

  • 中国医学による健康診断の勧め

    ですから気詰まりを無くし上手に気晴らしする方法というのは、この横隔膜の緊張を解くことなのです。
    どうするか?
    腹式呼吸をすればよいのです。
    笑う、歌うなど積極的に横隔膜を動かす運動、それに深呼吸です。

もう一つの問題点は、習慣的な冷飲食を止めることです。
冷飲は胃腸のみならず、肺も傷害すると云われています。飲食と呼吸によりエネルギーを採り入れ、健康を維持している、その門戸をダメにするのですから、当然病気になるわけです。
生活習慣の乱れはあらゆる病気の元になります。
より詳しく食習慣などのチェックをしましょう。

中国医学の健診は話を聞き、脈を診、舌を診、お腹を触ることです。
痛い採血や恐いレントゲンをかけたりすることもありません。

健診について

健診費用:一万円
所要時間:約30分。現在の状態と今後の生活上の注意を話します。

※完全予約制です。 予約電話 03-3567-2525 まで。

中国医学による健康診断の勧め2

この度、高円宮様が急逝されました(2002/11/21)。
深く哀悼の意を表します。
スポーツマンで知られていた殿下に何故このような事態が起こるのでしょうか?
皇室の方々の公務多忙などが理由に挙げられておりますが、それにしても定期的な西洋医学による健診は受けられていたと思われますのに、「何故?」という印象はぬぐえません。

中国医学でいう「心(しん)」には血液循環器としての心臓以外に「こころ」としての働きも含まれますが、今回の殿下の直接死因は心室細動ということですから、一応「心」の病気と考えて良いでしょう。
心に悪影響を及ぼす事柄は多岐に渡り、種々の感情を初め、気候などの外的環境、さらには過労やストレスなども当然悪影響を及ぼします。

話は変わりますが、マラソンの高橋尚子選手が肋骨の疲労骨折のため選手活動を休んでおりますが、これも 過重な運動=過労=「腎」を傷害=「腎は骨を主る」理論に基づき骨に悪影響=骨折 という図式が描けます。
彼女は前回国際大会で優勝した時も、下肢筋肉の痙攣などの不安を抱えながら走っていましたが、これは「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論のよれば、脾胃(消化器)と共に、肝の働きが低下していたことが示唆されます。ストレスの発散が旨くできない時、初めに傷つくのが肝です。
つまり筋肉と骨を傷つけたということは、「肝腎かなめ」の肝と腎が傷害されているかなり危険な状況といえます。速やかに対策を講じなければ、選手生命はおろか生命に対しても危険が及ぶ可能性が高いのです。
配慮をして欲しいものです。

次は今場所横綱大関陣の多くが休場ないし途中休場のやむなきに至ったことを考えてみましょう。
こういったプロの選手の怪我は何も大相撲に限ったことではなく、野球やサッカーにしても近年指摘されることが多いのです。

さて大相撲の問題についてですが、新聞紙上である西洋医が書いていましたが、相撲取りの体重増加に伴う立ち会い時の衝撃の大きさが問題であるとしています。
しかし本場所を見ていても、実際怪我をするのは立ち会いより、むしろ相撲を取っている最中や勝負がつく時の体勢などにあることは明らかです。
毎日稽古をして、基本的には同類の運動をしていながら何故怪我をするのでしょうか?
他のスポーツ選手も同じことが云えます。
結局、筋肉やスジ(腱)の質が問題なのではないでしょうか。
先ほど筋肉について、「肝は筋を主る」「脾胃は肉を主る」理論を述べましたが、まさにこの肉が問題と云えます。
つまり脾胃=消化器、つまり日常の飲食に問題があるといえます。
もちろんストレスと肝との関連も無視は出来ませんが、よりこちらが問題ではないでしょうか。

だいぶ以前、初代の若乃花(=初代の双子山親方)がこう言ったのを聞いたことがあります。
「最近の若い力士は稽古の後にビールや水割りばかり飲んでいる。
これでは何時か身体を壊してしまう。力士は常温の日本酒を飲まなければダメだ」と。
まさに至言です。
空腹の時に、冷たい飲食をとれば、必ず肺と胃腸を冷やし、機能が低下してしまいます。
結局水分の処理が巧くいかず、身体(もちろん筋肉も)水浸し状態になり、正常に働かなくなり怪我しやすくなるのです。
また我々のエネルギーの採り入れ口の消化器と呼吸器がダメになれば、当然病気などに対する抵抗力も低下し種々の病気になります。

飲食の改善を如何にすべきかなど、日常生活の注意を併せてお答えします。