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セックスの機能・感度を高めるために
性機能と密接なつながりがあるのは肝と腎。これは女性も男性も同じです。肝の経絡は性器を巡りますから、肝経に異常があると性機能が低下します。その原因の最たるものは冷えです。食事などで習慣的に肺と胃腸を冷やすことをしていれば、臓腑の相関関係から結局は腎と肝も冷えることになります。

腎は陰と陽のエネルギーを持っていて、それぞれ腎陰、腎陽と呼びます。性機能を強くする処方のほとんどは腎陽を補う作用のあるものですが、ストレス社会にさらされて肝気が滞りがちな現代人には、気滞の解放に心がけることが大切です。同時に気滞により生じた内熱が原因で灼耗された陰液の不足を補うように腎陰を補う処方を考慮します。いわゆる強精薬などで腎陽を補うことは、陽のみを一方的に補うことになりますから、陰陽のバランスを壊し、さらに陰液の減少を招くことになるので要注意です。

7年ごとに変化する女性の体は、14歳で月経が始まって子供を産めるようになり、28歳でもっとも性的なエネルギーが充実、その後は徐々に衰えて49歳で閉経を迎えます。このエネルギーの変化を調節するのが腎。若いときから腎を傷つけないように気をつければ、7年ごとの節目をエネルギーレベルの高い状態で迎えることができるのです。ちなみに男性の体の変化は8年ごとで、もっともエネルギーが旺盛になるのは32歳です。

でも現代の生活は、食生活の不摂生から気・血の不足や気滞、湿邪になりやすく、多くの人に腎のエネルギー低下が認められます。またストレスのために肝気鬱結となり、肝が傷ついていることもしばしば見られるので、全体的に性機能のレベルが落ちていると言わざるを得ません。セックスレスカップルの増加は、それを裏付ける現象の1つでしょう
具体的な性機能低下症状として、女性は性感が鈍くなり、男性は勃起不全(ED)を起こしやすくなります。

処方としては、腎陰を補う八味地黄丸に肝気鬱結を除く生薬を加えたものが代表的ですが、年齢や体質、機能低下の状態により細かく対応することが必要です。

日常生活ではストレス解消、食養生などごく基本的なことを守ることが大事です。また冷飲食やダテの薄着などにより肝の経絡を冷やした場合は、上手に刺激し、気の流れをよくするために、三陰交というツボの刺激をすることが有効です。つま先立ちも同じツボの刺激効果がありますから、例えば毎回の排尿の時に意識してつま先立ちをすれば、特に効果があります。

性欲や感度について西洋医学はあまり問題にしませんが、もともと皇帝など特権階級の人ための長寿や若返り、性生活の充実を目的に発展した中国医学では、さまざまな研究がなされてきました。そのため性機能を高める処方も数々生み出されたのです。

当院の強精薬は上に述べたように腎の陰陽のバランスを取ることを基本としながら、必要に応じて腎陽を補う処方を頓服で用いるよう組み合わせます。生活習慣が体質に大きく関わりますから、その状態に応じて用いるものを提案したいと思います。問診にお答えいただき、お困りの状態を細かくお書き下さい。こちらから適切なものを提案したいと思います。それで宜しければ再度ご連絡下さい。
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