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| ■ 中国医学(漢方薬)の「がん」に対する考え方は? |
健康とは身体を構成している物質が十分の量があり、流れが滞っていないこと。この物質を「気・血・津液」と呼ぶ。
マスコミでガンに効く漢方薬としてあげられるものは、ほとんどこれらの物質の量を増やす薬。ところが量の不足のみでは単に「虚弱」というだけでガンはできない。問題なのは流れの滞りにある。つまりガン治療を漢方薬でする際重要なことは、まず流れをスムースにすることで、量を増やすことは次の段階なのだ。
個人個人で「気・血・津液」のうちのどの物質の異常が主たる病因なのかを見極め、適切に対処することが必要である。そのためには中国医学に基づく診断・治療法に習熟する必要がある。この過程では西洋医学の知識はさほど意味を持たない。(TOPへ) |
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| ■ 「がん」に効果があるといわれている食品や薬は本当に効くのですか? |
アガリスク、深海鮫の軟骨、プロポリスなど様々な食品類を患者さんは持参し、飲んで良いかと聞く。過剰な水分の摂取やこれらを摂取することで食事の量や服薬が制限されたりしなければ、おおむね許可することにしている。ただその金額に見合うほどの効果があるとは思っていない。
「天仙液」及びその類似品については、非常に高額でもあり、中国から個人輸入の形でのみ許可されている漢方薬である。その中身はすべて明らかにされているわけではないが、「気・血・津液」の量を補う目的の生薬と抗ガン作用を目的としている解毒系の生薬、それに麝香・牛黄といった経絡の流れをよくし解毒もする高貴薬が含まれているらしい。
中国医学が現在の西洋医学一辺倒のガン治療のあり方の中で意義をもつ点は、それが個人個人に特徴的な病理状態を見分け、個別の対応ができる点にある。今年の日本癌治療学会の特別講演で「ガン治療は ready made の医療」から「order made の医療」への転換が語られ、「遺伝子診断からガンには個性があり、画一的治療では対応できない」との将来予測が語られたという。まさに中国医学による診断治療はこの路線上にあり、ガン治療の画期的な一手段であるといえる。この観点からすれば、「天仙液」などは中国医学的理論に則り作られたものであったとしても、その治療対象をすべての種類のガン患者とする以上、そこには個人を際だたせる中国医学の特色はなく、本来の中国医学とは似て非なるものであり、他の多くの免疫療法薬・手法と同じことになり、ready madeの治療にすぎない。「××ワクチン」を初めとする現行の免疫療法はすべてこの観点からすれば同様の意味しか持たない。なお天仙液の考案者は医師・薬剤師ではない。(TOPへ) |
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| ■ 「がん」の治療で大事なことは? |
細胞分裂の過程で異常細胞をできないようにすることは困難なので、ガン治療、予防の上でもっとも大事なことは、免疫系の力を強くすることにある。ここ数十年間全世界で膨大な研究費がこの免疫力向上のための研究に費やされているが、衆知のごとく未だ有効な薬は見つかっていない。なぜだろうか?
それはすべての人、あらゆる種類のガンに有効な免疫増強の方法(薬)というものが無いからではないか。免疫が破綻するに至った理由は個人個人異なるのではないか。そうならば破綻を修復する手段も一人一人別にすべきなのではないだろうか。事実すべての細胞(ガン発生の母体となりうる)に一人一人の個人特有の標識となるHLA分子と呼ばれるタンパク質が存在している。(多田富雄「生命の意味論」より)
西洋医学は分子レベルでの免疫機能の異常を、人類として共通のものと認識しようとしている。また基本的な西洋医学の考えには、正常範囲というものを重視し、そこからはずれたものを異常と考え排除しようとする診断治療上のテーゼがある。
これに対し、中国医学は逆に個人の特徴を際だたせることで診断治療の道を探っている。
前に述べたような個別的な免疫破綻の原因を探り治療するという手法が、ガンの免疫療法の上で必要とされるのであるならば、まさに中国医学は適しているといえよう。(TOPへ) |