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手遅れになりがちで多くが予後不良
膵臓ガンは自覚症状の現れるのが遅く、発見がどうしても手遅れになりがちなため、進行状態で発見され、初めから積極的な治療は不可能ですと宣告される事例が多いようです。
膵臓ガンの最も重要な危険因子は喫煙といわれますが、タバコのnitrosamineが原因とされています。
腹痛、食欲不振、体重減少などがよく見られる初発症状ですが、時には悪液質、腹部腫瘤の触知、黄疸、腹水など厳しい状況のなかで受診する患者も多く、すでに肝臓や肺への転移が存在している場合もあります。
今まで膵臓ガンで受診した患者は10名ですが、全員ステージV,Wであり、予後が不明の方もおられますが、状況から考えて全員亡くなられていると思われます。
膵臓ガンの症例 担当医の心ない一言で病状が急に悪化
Sさんは73歳の男性。高齢でしたが、私のクリニック受診中の患者さんの紹介で1998年2月に初診しました。ほぼ2年前の平成8年暮れに黄疸が突然現れ、いろいろと検査した結果膵頭部ガンと判明し、某県立病院で2月下旬に膵頭部、十二指腸、胃の1/3、胆嚢の切除を受け、手術中に放射線治療を1回行いました。膿瘍のため術後もドレーンを挿入し、隔日に洗浄しているという状況で私のクリニックに来られました。
口渇が強く、牛乳や水など冷飲することが多く、大便は軟便がちで、薄い小水が多く、夜間尿も2回ありました。腹診すると下腹部は軟弱でしたが、上腹部はがちがちで抵抗圧痛ともに強く、下肢の浮腫もかなり目立ちました。脈診は全般に滑弦と強い脈でしたが、重按すると細脈になり、内臓の働きが全般に落ちていることと、毒(気・血・津液の流れの滞り)がたくさん溜まっている状態が明らかでした。舌診でも舌の色の赤みが少なく、むくんだように大きめで、しかも白い苔が厚くべっちょり付着していました。爪の半月も数、色、大きさとも少なく、舌の所見と併せ、腹の中の冷えが目立つ所見でした。
中国医学的にいえば、気と津液の流れの停滞が著しく、これが直接的な膵臓ガンの発ガンの理由であろうと推測できました。もちろん背景として陽気不足による肺や胃腸など全般的な内蔵の機能低下がありますので、徐々に気・血・津液の流れを改善してから、弱っている内臓の働きを強化する治療に切り替える必要があります。
煎じ薬による治療以外に、動物炭薬を漸増し、軟膏治療も併用しました。膵臓のインシュリンの分泌低下のため、インシュリンの注射を併用していましたが、貧血や低蛋白血症もあり、浮腫がなかなかとれませんでしたが、徐々に多少の改善をみましたし、何より全般的な体調が良くなり、9月初め頃には本当に元気になりました。時々輸血をしていましたが、食欲もあり大小便も調子よく、暮れにはドレーンからの排液も少なくなったため、1999年の正月にはドレーンを抜去できました。
このように全般的な体調も良く、一見経過も良いため本人は自信を持ち、「快気祝いをするか」と冗談を言うほど、もう治ったかのごとく自信満々でした。ところが、2月2日に受診した際、上腹部に浮腫が診られたため、ドレーン抜去に伴うトラブルではないかと疑い、県立病院を受診することを勧めました。ところが病院を受診した際に、担当医から「末期状態なのだから、この程度のことは当たり前だ」といったことを言われ、大変なショックを受けてしまい、それ以後急速に体調を壊してしまい、ついには漢方薬の服用も出来なくなり、吐血し腎機能の急激な低下をみて、2月16日には亡くなってしまいました。
一体どうしてこのような悲劇としかいいようがない事態が起きるのでしょうか? 担当医がもう少しでも患者さんのことを思いやり励ましてくれさえすれば、厳しい状況なりにずっと長生きできたのではないかと思うと残念でなりません。大病院偏重のため、多くの勤務医は、これではいけないと思いながらも、あまりの多忙のため、個々の患者さんをじっくり診察する時間がとれず、つい検査データのみに頼り、つい言わずもがなのことを言ってしまったりすることが多いのではないでしょうか。
例えば腫瘍マーカーなどの採血を受けた後、検査後ずっと不安でいた患者さんが、数週間後に受診したときに、検査の数値が良くなりホッとしたとします。ところがこのとき、患者さんに「本当に良かったですね」と一緒に喜び、励ましてあげればよいものを、「また悪くなるかもしれませんよ」と言う医者がいるのです。本人は気を抜かないようにというつもりなのかもしれませんが、あまりといえばあまりな言いぐさではないでしょうか。こういった事例には事欠かないほどですので、医療者は自分が患者サイドに立ったときにどう感じるかということを常に念頭に置いて、患者さんに接することが必要だと思います。
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| 膵臓ガンに対応するツボ:軟膏を塗布する場所 |
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陰陵泉
膝の下辺り |
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三陰交
内踝の上 |
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| 内関
腕の手のひら側で、手首のしわの中央から上へ指3本分 |
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外関
内関と反対の処 |
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中渚
こぶしを握ったときに出る手の甲の薬指と小指のけんの間のへこみの中央 |
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